1話
入学初日から俺は付いていなかった。
7時に起き家を出ると自転車はパンク、仕方なく歩いて行こうとしたが通学路が工事中、回り道を余儀無くされ、やっと学校が見えたと思ったら、入学式の開会を伝える鐘がなった。
もう学校が見えているのに...
周りを見渡しても当たり前だが学生らしき人は一人もいない。
と、思ったのだが居た。変なのが。
変なのというかお嬢様がいた。校門に。
金髪にクロワッサンがついたような髪、目は青色かなりでかい。ついでに胸もでかい。
制服は明らかに改造されているだろうフリフリが付いていた。
「遅いですわよ新入生!」
「うおっ!お嬢様言葉!」
つい声に出た。
そのお嬢様は少しムッとしながら
「失礼ですわねあなた、私の言葉は普通ですわ!」
明らかに普通じゃない
が、今度はグッと言葉を飲み込んだ。
彼女はそんな俺の顔を見ながら手を掴み引っ張った。
「ほら早く体育館までいきますわよ!入学式はもう始まってますわ!」
「ちょっと待ってください!あんた誰ですか?」
彼女は少し不思議そうな顔をした。
「あなた新入生に配られた冊子読んでいないのですか?」
たしかそんなのが合格通知と一緒に送られてきた気がする、が読んでない。
「すいません、読んでないです。」
「はぁ...」
彼女は大きく一つため息をして
「私は龍宮寺咲、ここ最上高校の副会長をしているものですわ。」
「...こんなお嬢様が?」
また声に出してしまった。
それを聞いたお嬢様は
「ナッ!!」
と声にならない声を出し顔を真っ赤にしながら涙目で
「酷いですわ、酷いですわ!」と呟きポカポカと俺の胸を叩いた。
少し可愛い、がそんなことしてる場合じゃなかった
「それより副会長!入学式!」
「はっ!!?そうでしたわ、走りなさい!もう遅刻ですわよ!」
そう言うと彼女はもう一度俺の手を掴み体育館へ引っ張った。




