神様とカマキリとの対話
「あれあれ、カマキリが、スマホの上に登って来たぞ。なんだか、体中、もそもそするぞ」
「おはよう、神様、ご機嫌いかが。」
「おはよう、カマキリくん。ご機嫌は、いいぞ。」
「あの、ぼく、カマキリのカマの進化について、研究しているんですけど。」
「ほー。カマキリも面白いことを研究しているもんだね。」
「もし、仮に、カマキリの先祖が、ゴキブリと言われているんだそうですが、僕は、そんなの絶対認めません。この偉大なカマキリ族の先祖が、あの様なゴキブリなどというものだと、認めることはできません、ゴキブリは、我々カマキリの餌です。いや、餌にもなりません。あれは、まずいのです。」
「なにをそんなに怒っているのかな」
「僕は、Wiki で、カマキリの先祖について調べたんです。そうしたら、カマキリの先祖は、ゴキブリとかいてあったので、僕は、神様に文句を言いに来たんです。」
「そうか。Wikiは、人間が書いたもので、神様が書いたものではないので、わしに文句を言われても困るんじゃが。」
「まあ、そうですね。失礼しました。あまりのことに、つい興奮してしまいました。」
「カマキリの先祖は、カマキリじゃ。」
「それを聞いて安心しました。」
「根源的な神様が、この地球を、ユートピアにしようと決めた時から、壮大な計画は始まったのだ。」
「そうですよね」
「宇宙の創生から、この宇宙の秩序を根源的な神様の意志の力で、支えられているのだ。そして、多様な物質、多様なエネルギー、多様な生命が、この地球に満ちる様にあったのだ。考えても、みよ。地球は実に不思議に出来ている。常に昼と夜が同時に存在する。あえていえば、24時間がどこかに存在するとい言ってもいい。夏と冬、春と秋も同時に存在する。その中で、日本にいるカマキリは、春生まれ、秋には死にたえるのだ。冬を、卵で過ごすのだ。決して、カマキリは、自分の親に出会うことがない。いつでも、おなじタイミングで、赤ちゃん、子供、大人になるのだ。そして、同時に死ぬのだ。」
「そうですね。僕も、お父さん、お母さんカマキリを知りません。でも、どうして、そんな無謀なシステムで、カマキリ族の種が保たれているんでしょうか。」
「実は、神様の世界には、カマキリの神様がいて、ちゃんと、うまくシステム運用できる様に見守っているんだよ。もちろん、カマキリだけではない。あらゆる生命には、神様がいるのだ。バッタの神も、トンボの神いるのだ。」
「そうなんですか。僕たちカマキリは、他の昆虫を食べるので、無謀者と思われているのが、ちょっと悲しいです。」
「そんなことは、気にすることはない。お前たち、カマキリもたくさんの赤ちゃんが生まれるが、それが、全て親になるわけではない。たくさんの卵の中から、親になるのは、2匹だけだ。さもないと、この世界は、カマキリだらけになってしまうか、カマキリが絶滅するかのどちらかになってしまう。」
「そうですね」
「すると、あのたくさんの赤ちゃんカマキリや、子供カマキリは、どこへ行ったのかな?」
「鳥や他の昆虫に食べられた。」
「そうだ。お前が生き残るために、たくさんの命を食べてしまう数だけ、すでに、お前の同胞のカマキリの命を他の生き物のために捧げているのだ。お前が、他の生き物命を奪って成長しても良いように、すでに、根源的な神様は、考えられておる。気にすることはない。悲しむことなどないぞ。お前は、堂々と、カマキリとして生きれば良いのだ。」
「そうですね。僕は、カマキリとして、雄々しく生きるべきなんです。他の生き物の成長にために命を捧げた同胞のカマキリのために。」
「そうだ。あの同胞の赤ちゃんカマキリの数は、おまえが秋まで成長した卵を産むために他の生き物の命の数と同じなのだ。その数をちゃんと根源的な神様は、計算しているのだ。」
「そうなんですね」
「だから、力いっぱい、トンボやバッタを捕まえて、生きて行っていいのだよ。」




