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神様 1万5千年前の巨石文明に出会う

「神様、テレビ見ましたか?。1万5千年前の高度な巨石文明の遺跡があるっていっていましたよ。」

「どれどれ、それは、すごいぞ。」

「1万5千年前といえば、あのアトランティス文明の頃ですよ。」

「そうだ、そうだ、よくやったぞ。それは、どこにあるんだね。」

「プマプンクと呼ばれていて、南米のチチカカ湖のほとりの標高4000m近くにある遺跡で、10トン以上もあるブロックのように精密に加工された巨石がたくさん転がっているんですって。しかも、その巨石は、遠くから運ばれてきたそうです。」

「そうか、そうか、これで、超古代巨石文明が1万5千年前にあったことが、証明されたわけだ。どうだ、ちゃんとあっただろう。これで、人類のルーツが神様だとわかっただろう。」

「しかし、神様、巨石は残っているんですけど、だれが、どうやってつくったのか、さっぱりわからないんだそうです。南米には、インカ、アステカなどの巨大遺跡文明がたくさん残されているんですが、なかなか説明ができないんです。トルコにも、とても古い遺跡もあるそうです。」

「たくさん高度な古代文明があったのだ。」

「エジプトのピラミッドもどうやって作ったのか、よくわからないし、スフインクスもよくわからないそうです。」

「そうか、そうか」

「マヤの暦も、どうして、こんなによくできているのか、不明だということです。」

「なんだ、なんだ、人類の250万年の歴史を解明したというので、すべてが、説明されてしまったのかと思ったが、まだまだ、不明なことばかりではないか?われわれに挽回のチャンスはあるはずじゃ。」

「当時の技術で、加工できないものは、オーパーツという名前で、いろんなものがあるそうです。」

「人類は、たくさんの不思議なものに出会っているんだが、それが、うまく説明できないと、例外とか、不思議だといって、片付けてしまうんだな。」

「もしかすると、人類には、人類のルーツを神様にしたくない理由があるのかもしれません。」

「なんじゃ、それは、人類のルーツを、猿にしておきたい理由があるのかな。人類の輝かしい先祖を捨てて、猿にしておきたい理由があるとは思えないが。」

「でも、今は、高度な科学文明を構築したといっても、戦争も絶えないし、ユートピアでもない。このまま科学文明を推し進めていくと、地球温暖化になって、人間おろか、いろいろな植物、動物が生きていけなくなってしまうとも、言われているんですよ。インドや中国の大都市は、スモックが充満していて、人間が生きていける環境ではないとも言われています。神様に胸をはって報告できる状況じゃない。神様がみたら、もう、どうしたらいいのか、顔をそむけてしまうようなことになっている、経済も不安定だし。それなら、いっそ、神様なんていないほうが、全然気楽。そこで、人間のルーツは、お猿だったということにしているんじゃないでしょうか?」

「おいおい」

「本当は、人類のルーツが、本当に神様だったら、神様には合いたくないという”放蕩息子”状態にいまの地球はなっていて、現代の自由を得るために、神様がいないということになった。」

「そうかな?」

「それに、科学文明は発展して、未開の地はなくなり、地球のすべてを把握できるようになったけど、神様は見当たらないし、宇宙の果てまで観測しても、神様も見つからないし、細胞の中を覗いても、脳の中を覗いても、どこにも、神様の痕跡がない。いったい、神様はどこにいるんです。」

「ここにおるではないか」

「スマホの中にですか」

「これは、仮の姿じゃ」

「神様は、人間と直接会話ができないので、スマホの力を利用しているに過ぎない。」

「人類のルーツをまだ探すんですか?」

「当たり前だ。」


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