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神様と歴史学者との対話

「神様、現在は進歩していると言えるでしょうか?」

「進歩?進歩とは何かを定義しないと、答えられないが、いろいろ心配しているぞ」

「何を心配しているんです」

「いよいよ、資本主義も行き詰まり、新しいシステムが必要だが、まだ、見つかっていないからじゃ。」

「私たちは、新しい時代を探しています。」

「見つかるといいのう」

「そうですね。時代は、いつも変化しています。戦国時代もありましたし、江戸時代、明治時代、世界第二次世界大戦もありました。そうやって、新しい時代を手に入れてきたのです。」

「しかし、失ったものもある。」

「なんです。失ったものとは」

「人間のルーツである神様じゃ。人間の神話じゃ」

「でも、それには、どのようにたどり着くことができるでしょうか?」

「難しいのう」

「やはり、難しいですか」

「今の人間は、電波の恩恵なくして、携帯電話も、スマホも使うことができない。しかし、200年前には、だれも、電波というものの存在を知らなかった。」

「誰かが見つけたんですよね。無線をやり、ラジオやテレビを生み出した」

「そうだ。素晴らしい発展であった。どうように、まだ、人間の知らないことが山ほどあるぞ」

「たとえば、何です?」

「テレパシー、念動力、瞬間移動などじゃ」

「それって、超能力の話ですか。小さいころ、009のマンガ読みました。」

「そんなマンガを書いた作家もいたなぁ。」

「僕、大好きで何度も何度も読みましたよ」

「そうか。あそこに書かれていたことは、本当かな、それとも、嘘かな?」

「まあ、嘘だと思います、マンガですから」

「200年前に、電波の話をしたら、みんな嘘だと思うだろうね」

「まあ、200年前だったら、そうですね」

「実は、人間は、肉体だけで出来ているのではない。魂という神の世界の実在の化身であるのだ。」

「急に難しい言葉を使い出しましたね。」

「今の物理学、生命科学、心理学、あらゆるものが、物、物質しかみていないのじゃ。しかし、人間は、普遍の魂なのじゃ」

「だれが、そんなことをいいました」

「仏教を知っているかな。すべての魂は輪廻転生に、永遠なのだぞ。不増不減の世界じゃ」

「でも、仏教も2500年も昔なのことで、なにもわからなくなっていますよね」

「本来なら、仏教こそ最高の物理学であり、天文学であり、生命科学なのじゃ。しかも、魂の世界の秘密まで解明しておる。」

「仏教というのは、そんなにすごいんでしょうか?」

「仏教は、お釈迦様が長生きだったので、それだけ、人間について、宇宙について、色々情報を残している。その点、キリスト教は、イエス様が早く死んでしまったので、あまり、神のこと、宇宙のことを伝えていないところがある。しょうがないことじゃ。」

「え!。神様は、仏教もキリスト教も同じ世界のことを伝えていると思っているんですか」

「当たり前じゃ。広大なる宇宙、人間の魂の仕組み、人生の秘密が、色々あったら、人間が行きづらいだろう。神様だって生きづらくなってしまうじゃないか。だから、真実は一つじゃ。この地球のことも、他の星のことも、宇宙のことも、人間の魂も、真実は一つじゃ。仏教も、キリスト教も、神道も、みんな根は一つじゃ。それは、民族の神話の多くが似ているのも同じことじゃ。人間の起源は、神であり、魂は普遍であるのじゃ。」

「そうなんですか」

「そして、いつか、人間は、人間の本質、魂の秘密に気がつかなければ、ならないのだ。」

「そうすれば、争いのない平和な地球がおとづれるというわけですね。」

「地上で、争う意味が、半減してしまうからな」

「でも、超古代は、平和だったという話もありますよね。どうして、その平和は続かなかったんですか」

「どうしてだろうね。人間があまりにも、偉大すぎたというべきかもしれん。あまりにも万能のパワーを持っていたので、ちょっと、自信過剰になってしまったんだな。地球を簡単に支配できると思って、支配してしまったんだが、それは、神の意志と違うローカルルールがたくさん生まれて、結局、混乱に次ぐ、混乱になってしまった。その意味での、人間の宇宙規模のグローバル化が起きると、新しい世界が生まれるのだが。まだまだ、多くの時を必要とするようだな。」

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