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主【下】

 主と呼ばれる者が大鎌を振りかざし間合いを詰めてくる。


「散開しろ!」

場末が叫ぶ。

あの鎌の一振りで全員がなぎ倒される訳にはいかない。

場末の判断は適切だ。

しかし、散開するなら彩香はどうする?

武器を持たないズブの素人である彩香が狙われたら確実に狩られる。


 ーー彩香は俺が守る!

散り散りになる場末と斬咲、場末は相変わらずマシンガンをぶっ放しているが、弾丸を大鎌で防がれる。

一方斬咲は暗闇に完全に溶け込んでしまい、俺の視界には映らなかった。


「ふーん、決めた、一番素人っぽい奴から殺してあげる」

そういうと、主は俺と彩香の方に向かってきた。

マシンガンを防ぐ相手だ、近距離射撃が前提で威力も手数も劣るピストルでは、倒せないだろう。

「死神様から授かったこの大鎌の錆となるがいい!」

主が大鎌を振り上げる。

やばい、そう思ってピストルを構えた。次の瞬間、主の動きが止まった。

「え?」


「死ね、化け物」

驚異的なスピードで主の背後に回り込んでいた斬咲が、主の後頭部に差し込んだナイフを引き抜く。

その瞬間、主は鮮血を吹き上げる。

「最高の…快楽…だ…よ…」

その言葉を残して、主は倒れた。

「ケッ、遺言まで気味が悪い」

場末は主の死体を見下ろすと、こう続けた。

「主も群れる習性がある。斬咲、さっき電話で主は3体とか言ったな?」

「あぁ」

「ならこの近くに後2体がいる、戦闘中に乱入されなかったのは幸いか…」

場末が胸を撫で下ろす間も無く、暗闇の奥から雄叫びが聞こえた。


「主…だな」

場末がそう呟く。

すると、今度は暗闇の奥から赤みがかった髪の女と、先程の主より頭3つ分くらい大きな緑肌の大男が現れた。


「あらあら、フリークを倒すなんて…貴方達、やるじゃないの」

赤髪の女は倒れた主を「フリーク」と呼び俺たちの方を軽く小馬鹿にした態度を取ったと思えば、その数秒後に此方を強く睨む。

「フリークは死神様から大鎌を与えられた戦士…そのフリークを倒す相手なら私達だけじゃ勝てそうもないわね」

女は振り向くと、空間に縦の手刀を入れる。

すると、その場に黒い穴が開く。

「ここは退かせてもらうわね、また会いましょう。坊や達」

そう言うと、女と大男はその穴に吸い込まれる様に消えていった。


 主クラス2人掛かりでも勝てないと判断される、斬咲はそんなに凄い奴なのか?

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