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常夜の建造物
施設の内部は薄暗く、寒気さえ感じさせた。
「兄貴、この施設おかしい」
殺芽が斬咲に声を掛ける。
「どうした?」
「力が漲ってくるんだ、まるでこの施設の中だけ夜であるかの様な」
殺芽はがそう告げると、斬咲は「なるほど…」と右手を顎に当てる。
「何か機密の実験の臭いがするな」
斬咲はそう言い放ち、前進する。
後ろから殺芽も斬咲を追う。
殺芽が謀反を起こさない事は斬咲が既に読んでいた。
ゾンビの主とは言え斬咲の妹である殺芽は、それなりに兄を慕っている。
そして何より、殺芽にとっても本部の考えは気掛かりであった。




