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11.おわりに

 創作において、厳密に事実に沿う必要性はありません。現在は不可能だけれど、将来的な技術の発展により実現される可能性が高いことなどは、積極的に取り入れて構わないと思います。いわゆるSFサイエンスフィクションですね。そういう場合は、実現に向けてどういう問題をブレイクスルーしていく必要があるのかまで考えておくと、リアリティが増して厚みのある設定になるでしょう。


 ただし、現在の知識で「絶対にありえない」とわかっていることは避けた方が無難です。ありえないことを書こうとするのなら、はじめから「ありえないこと」として書けばよいのです。魔法なら魔法、超能力なら超能力、解明されていない不可思議なものとして書けばよい。科学的に明らかになっているものを取りあげて、事実と反する記述をした場合、それは「創作」ではなく「虚偽」になってしまう。科学とは「もっともらしさ」の蓄積ですから、今現在「もっともらしい」とされている知見に根拠なく反すれば「これはおかしい」と疑われてしかるべきです。


 極端な例を挙げると、犬に似せた架空生物に「ネコモドキ」などと名付けるのは勝手だけど、犬を登場させておいて「猫」と説明しちゃいけませんよ、ということです。さすがにそれはありえないよ、と思うかもしれませんが、それはあなたが「犬」と「猫」の違いを理解しているからです。「犬」と「猫」の違いがわからない人にとっては、犬を猫と呼ぼうが猫を犬と呼ぼうが気にならないことでしょう。


 ですから、科学的な事象を作中に用いる際には、なるべく正しい知識を知っていてもらいたいなと思うのです。すくなくとも類似したものとの差異がわかる程度には。なにもかもを調べる必要はありませんが、科学的定義に反するような描写をしてしまうことだけは避けなくてはなりません。調べてもよくわからなければ、うまいこと曖昧に描写するなどして、すくなくとも間違ったことは言ってない、という段階まで持ち込んでしまえば勝ちです。ただし、一応それっぽくは見えますが、あんまりドヤるとつっこまれてボロが出ますから、程々に。


 どうか、小論文において「事実」と「意見」を混ぜてはならないように、小説においても「事実」と「創作」を混ぜないでください。混ぜる場合には、別の呼称を用いるなどして、読み手に「これは明らかな創作を含んでいる」と伝わる書き方を心がけてください。不特定多数の目に触れる場へ公表する際の責任、あるいはマナーとして、守られてほしいなぁと思います。


 ――と、ここまで本当にほとんど調べずに書いちゃったので、うっかり変なこと書いてたり、記憶違いしてる可能性もあります。自分で言っちゃあれですが、こういう作者不詳のコラムは「信頼できるソース」じゃありませんから、参考にするときには気をつけてくださいね!


 以上、理工系学生Aによる、なんちゃって脳科学講義でした。



 最後になりましたが、短編版への感想をくださった東雲 司さん、連載版への変更をご提案くださった大本営さんの両名に感謝いたします。

補足:ウェブ上で信頼がおけるソースとしては「脳科学辞典(http://bsd.neuroinf.jp/wiki/)」などをオススメします。研究者向けなので小難しいですが、理化学研究所が編集しているサイトですし、項目ごとに執筆者や編集時期が明記されているので、信頼度はかなり高いと思われます。

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