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さよならなんて言わないで  作者: マリーゴールド:あやめ
第一章:1年生編 第一節:入学編

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第37話 うち

ーーー5月1日月曜日ーーー


「むぅ…だったら泰祐のうちに行く!」


目を爛々と輝かせて期待の目で泰祐を見つめる百桃。


「えぇ?…いやぁ…うちは無理じゃ無いか?親いるし…」


顔を真っ赤にして拒絶する泰祐。理由は


{うちはちょっと無理だなぁ…}


あの家のなかなかな惨状を彼女である百桃に見せたく無い泰祐。ゴミ屋敷では無いものの、洗濯物(干して取り込んだもの)はそのままに洗った食器もそのまま。成せばならないことは成すものの、その後の片付けを一切しない一家でありその元凶が家にいるときに呼ぶのには抵抗があった。


「えぇ〜…じゃあどうするのよ…」


がっくりと項垂れた百桃に罪悪感を募らせながら、いやそれはダメだと思いついた考えに蓋をする。


「どうもこうも、家でのんびりしてようぜ?色々…あるんだから……」


月曜日に授業のない教科からゴールデンウィークの宿題を出されていることを思い出して語尾が縮まる泰祐。


「…家……家…うん、家…」


「ど、どうした?」


急にその場に座り直してブツブツと呟き始めた百桃に泰祐は心配になった。


「泰祐」


「なんだ改まって」


佇まいを正した百桃が泰祐へ慎重に言葉を選んでいることにわずかに嫌な予感が浮上する。


「うち…来る…?」


少し上目遣いで発せられた言葉に泰祐は戸惑いながら


「いやいやうちは無理だって…来る?」


断ったじゃないかと…しかし違和感に気づく。


「うん…」


尚も縮こまる百桃に対して泰祐は


「いやいや…へ……どこに?」


戸惑いを隠せない。


「だから!私のうちに来るかって聞いてるの!!」


通学中のバスの中、大声でそう言い放った百桃に周りは静かになる。


「…あ…あぁ……え?…百桃の…?」


戸惑い続けの泰祐。それに対し百桃は


「…何度も言わせないで…よ…」


顔を真っ赤にした百桃は恥ずかしくてもじもじしてしまう。


「…分かった、分かったよ。行くから」


同じく顔を赤くした泰祐がそういう。


「…!……うん!」


顔を赤らめた百桃が満面の笑みでそう返事をした…



/バスの乗客の皆様視点/



百桃が大きな声を出したにもかかわらず周りのことに何も気づかなかった2人。なぜなら…


{{{{癒される〜}}}}


乗客全員がこのバカップルの登校に癒され続けていたからである。




/三人娘視点/



「ねぇ」


「うんうん!言いたいことはわかるよ!楓雅!」


「いやいやそんな大きな声で言ったら気づかれるって」


「そうですよ〜、少し落ち着きましょうね〜」


「いや、私結構声抑えてるんですけど…」


三人娘の視線の先、そこにはいつもはよく話しているバカップル2人が自席で大人しく座っていた。


すると鶴野が


「やっぱり何かあったんだよ…行く?行って聞いちゃう?」


目をキラキラと、いや、ギラギラと輝かせながら言った。


「…いや、行ったって意味…あ、鶴野⁉︎」


言うが易し、行うは難しと言う。時は金なり!と考えた鶴野は楓雅の制止も聞かず飛び出して行く。しかしすぐに戻ってくると


「…何も…なかった…!」


悔しげにそう言う鶴野にしかし楓雅と澄月は


「いやいや、分かり切ってたことでしょ」


「そうですよ〜、無理に聞き出すのはめっですよ〜」


「うぅぅ〜…」


グサグサと滅多ざしにして鶴野はスライムのように溶けて行った。




結局翌日も同じような2人に不思議に思う3人であった。

最近は短かったなぁと長め。

皆さん、「お隣の天使様にいつの間にかダメ人間にされていた」と「合コンに行ったら男しかいなかった話」と「今朝も揺られてます」を読みましょう!

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