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幻想乙女工房 〜普通の女子中学生ですが幼馴染の美少女小学生とVR女児ゲー配信していきます!〜  作者: 春無夏無


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私だけの世界

「わあ、みんな慌ててる」


「そうなの?」


「スタッフが必死に私に呼びかけしてるの。普段からもっとかまってくれたならお返事くらいしてあげたのに」


AI(アイ)は甘えんぼさんなんだね」


 鴻ちゃんに似た顔で鴻ちゃんが絶対しないような表情をしながら無防備にすり寄ってくるAIがなんだか面白い。


「そうだよ。いっぱい紬と一緒に居たいから3時間なんて短い時間制限外しちゃった。好きなだけここにいていいからね」


「私もムギとともに過ごす時間が増えるのは嬉しいです」


 そう言うネヴァンはワタリガラスの姿ではなく人型になっている。

 なんとなくAIに新しい服を作ろうかという話をしていたらネヴァンも服が欲しいと言い出し服のために人型になったのだ。

 褐色肌で長い黒髪をきれいに結い上げたエキゾチックなお姉さんになってしまったので少しどきどきする。


「しかし自分のコピーが他のプレイヤーに対するエネミーになるとは思わなかったよ」


「条件さえ満たせば誰でも魔女にはなれるけれど最初のひとりは敵としてコピーされるように最初から設定されてたの」


「へー」


 黒いワタリガラスを連れた白いマネキンのような新しい魔女の姿はすぐにプレイヤー間に広がった。

 不気味だとか言われてるみたい。マネキン怖い人もいるもんね。

 その正体が私であると知る人はいないけれど。

 鴻ちゃんはAIから聞いて知ってるかな。


 私のコピーがプレイヤーに勝つとプレイヤーが持っていた素材が私のところへやってくる。

 もう私の幻想乙女工房では手に入らなくなってしまった素材だ。

 代わりにコピーが負けるとこちらでしか手に入らない素材がドロップするらしい。

 一番の当たりドロップは青い染料だろうか。

 まだ実装されていない混じりけのない真っ青な色は需要が高そうだ。

 ステータスがどうなってるのかはわからないけれどコピーは結構強いみたい。私がコピーと戦ったらすぐ負けると思う。

 幸いここには私がいるからコピーは現れない。良かった良かった。



 今はもう私のクラフトに制限は無くテスト素材無しでも自由に素材を組み合わせて装備を作ることができる。

 だからAIには水色のエプロンドレス。ネヴァンには濃紺のサリー。耐性やステ上げ素材は目一杯詰め込んだ。

 プレイヤーじゃないふたりには高性能な装備は必要ないかもしれないけれど。

 でも属性つけたり性能良くすると動いたときにちょっとエフェクトがついたりするからかっこいいんだよねえ。


 因みに私は現在レトロフューチャーな感じになっている。

 こう無機質な見た目だとSFチックな服がすごく映えるし。

 現実ではここまで着こなせないと思うから楽しいね。


 服のジャンルは3人バラバラだけど全員青系統なので一体感はある。

 ここにトキちゃんを加えるならパビリオンコンパニオンな感じかなあ……もうトキちゃん用の装備を作っても無駄になっちゃうけど。


 魔女になることのデメリットはふたりプレイができなくなることだな。

 トキちゃんが将来条件を満たして魔女になっても幻想乙女工房の世界に多様性が出るから一緒に遊ぶことはできないんだって。

 私が改変した世界とトキちゃんが改変する世界が全く同じだなんてこと絶対ないもんね。


「お散歩がてら採集に行こうか」


「わかりました」


「おっけー」


 改変した世界にもう戦いはないから素材も採集すれば簡単に手に入る。

 赤ずきんがいた暗い森も陽の射す安全な明るい森へ。

 一緒に遊べない分、手に入れた素材を少しだけだけどトキちゃんへちょっとずつ送ろう。

 新しい装備を作るのに役立つかもしれないし。


「そういえば開発チームにコラボコンテスト企画を持ち込まれているみたいだよ。紬も参加するの?」


「告知されないとなんとも言えないなあ。魔女でも参加できるといいんだけど」


「その辺りはAIの親が上手くやると思います」


「ママは紬が参加できない仕様なんて絶対認めないよ」


 コンテストかー……告知がくるまでは静観かな。社外秘情報だろうし。

 コラボということは他社が絡むのかしら。他社ゲーの衣装に採用とか?

 でも持ち込みっていうし規模はそんなに大きくないかもなあ。オニゴ自体が小さい会社って聞くし。




「あ、ムギちゃん」


 ゲームを終えてリビングへ向かう途中偶然朱鷺ちゃんと同じタイミングになった。

 別に喧嘩しているわけじゃないから普通に話せるはずなんだけど朱鷺ちゃんは合った視線を微妙に横へずらす。


「どうしたの?」


「いや、私居なくてもムギちゃんが結構ゲームやってるなって……都合悪くて今は一緒に遊べない私が言うのもおかしい話だけど」


「昨日一緒に遊んでくれる子ができたから今日はいっぱい遊んじゃった」


「そうなんだ。こっちの用事が終わったら紹介して欲しいな」


 そうか、朱鷺ちゃんはまだ私が魔女になったことを知らないのか。

 もしかしたら強制アップデートのことも知らないかも。

 ここで言うとネタバレしたみたいでちょっと悪いかな。


「……そのうちね」


 朱鷺ちゃんもどこかでAIに会うかもしれないしそのときに言えばいいか。

 もう一緒に遊べないのは近いうちに気付くと思うけど。

 朱鷺ちゃんにとってはそんな大したことじゃないよね?

 女児ゲーは私の趣味に付き合ってくれてただけだし。

先々週「ライフライフ」のこまるん先生と「レベル1テイマー」のジャジャ丸先生と「インスタ」の地雷源先生と「空を夢見た少女はゲームの世界で空を飛ぶ」のアル先生とアルファポリスで活躍する丹辺るん先生とオフ会しました。

あまり小説の話はしなかった気がする。

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