第4話.貴方の恋愛対象は
クソックソッ!!なんでアイツあんなに積極的なんだよ…心臓がドキドキする。なんでだよ俺の恋愛対象は女なのに!!クソッ!『せんぱぁぁぁぁぁいい!』「うお、蒼原!?」後ろから全力で追ってきた。放課後の夕日に照らされた、人通りの少ない廊下で。『先輩、耳赤いですよ』「は!?こ、これはさっきの体調不良の余韻だよ…」『嘘ですよね?俺と先輩に話してからじゃないですか』「いや…それは…」やばい。ジワジワ顔が熱くなる。と、とにかくコイツにだけは見られる訳には…!!『せんぱ…うわっ!?』俺は蒼原の顔を両手で抑えた。『何するんですか!?』「うるせー!!!!」『裏の先輩!!』「それやめろ!!」頼むから俺の顔の熱が収まるまで耐えてくれ〜!!
『…先輩って案外力弱いんですね』「は?」その瞬間グッと両手を掴まれた。そして蒼原の視線がこちらに向く。『先輩顔赤くて可愛いです』「うるせー!!離せ!!」『…キスしていいですか?』「…は?!!!」『この距離ならできるかなと…』「ダメに決まってんだろ!!」『そーですか…』そうして蒼原はパッと手を離した。「え」抵抗してもキスをされると思っていた俺はまさか離すと思っていなくてビックリしていた。『…本当にされると思っていたんですか?可愛い〜』その瞬間今の全部がからかいだったと言うことに気づく。「もう〜お前…ホント馬鹿!!」そう言って俺は教室へと荷物を取りに走っていった。なんで俺がアイツにドキドキしないといけねーーーんだよ!!
先輩は階段を駆け上がっていった。教室へ荷物を取りに行ったのだろう。…『ダメ…か…そうだよな、当たり前か…先輩の恋愛対象は…』
『女の子だもんな』




