表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら悪役令嬢みたいなんだけど、最強護衛メイドたちが勝手に誤解して、どんどんヤバいことになった件(´;ω;`)ウゥゥ  作者: ざつ
本編つづき

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
20/22

第17話 断罪の舞台と予期せぬ「弁護」 -4

 国王が玉座から立ち上がり、厳かに判決を告げた。彼の表情は、先ほどの怒りとは打って変わり、深い感銘と、そしてわずかな畏敬の念が混じっていた。


「アメリア・オルテンシア。貴様の行いは、我々が見誤っておった。

 まことに申し訳ない」


 国王の言葉に、謁見の間に再びどよめきが走る。


(え、え、え!?国王様が私に謝ってる!?

 なん、だと……!?

 私の人生、ゲームから完全に逸脱してるどころか、常識すら逸脱してるんですけどぉぉお!)


 アメリアは、もはや現実を受け止めきれず、呆然と立ち尽くしていた。


「貴様は、この国の腐敗を一掃し、新たな時代を築くために、あえて悪役を演じたのだな。その冷徹な決断力と、深遠なる知謀。そして、民を思う慈悲深さ……」


 国王は、アメリアをじっと見つめ、深く、深く頷いた。


「よって、貴様を断罪するどころか……この国を陰から支える、『影の女王』の地位を与える!

 これは、貴様がこの国に与えた偉大なる功績への、正当なる評価である!」


(影の女王!?

 何それ!?新しい役職!?

 しかも影から国を支えるって、完全に裏ボスじゃん!

 私の人生、完全にゲームから逸脱してる!

 いや、逸脱どころか、もう別のゲームが始まってるぅぅうう!)


 アメリアの頭の中では、警鐘が鳴り響き、同時に、どこか遠い目になっていた。処刑ルートは回避できた。それは喜ばしい。しかし、その代償は、あまりにも大きすぎた。


「さあ、我らの影の女王に、盛大な拍手を!」


 国王の言葉と共に、謁見の間は、アメリアへの割れんばかりの歓声と拍手で包み込まれた。




 謁見の間が、アメリアへの歓声と拍手で包まれる。貴族たちは、畏敬の念と、どこか媚びるような表情で、一斉にアメリアに頭を下げた。


「「影の女王」万歳!」


 彼らの声が、アメリアの耳には、まるで遠い世界からの響きのように聞こえた。


(万歳じゃない!私の悪役としての人生が、これから本格的に始まるってこと!?

 しかも、”影の女王”って……もう、この際、何でもいいや……)


 アメリアは呆然と立ち尽くし、その顔には諦めと、ほんの少しの安堵、そして深い疲労が入り混じっていた。


 メアリーが、アメリアの隣に立ち、満足げに囁いた。


「アメリア様……さすがでございます。

 全て、アメリア様の御心のままでございます」


(メアリー……あなただけは、私の真意を分かってくれる……わけないか。

 もう諦めたよ、私。あなたの忠誠心、歪みすぎだよ!)


 エドワード王子が、アメリアの前に歩み寄り、その手を取り、熱い視線を送る。


「これで君は、完全に私のものだ、アメリア。君の知謀も、冷徹さも、全て私が受け止めよう。愛しているよ、私の女王」


(ああ、私の平穏な(処刑されない)人生は、どこへ行ったの……?

 でも、死なないだけ、マシ……かな……?もう、疲れたよ、パトラッシュ……)


 アメリアは、もはや現実を受け入れるしかなかった。彼女の「悪役令嬢」としての物語は、望まぬ形で、しかし確実に新たなステージへと突入したのだった。その顔には、どこか遠い目をした、複雑な笑みが浮かんでいた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜の姫たちと世界を変える戦いへ!
《音楽xSFxファンタジー戦記》【交響詩】竜の姫と絆のユニゾン ~最強の力は絆の中に。人類に裏切られた天才軍師の俺は、六竜姫の激情を調律し和音を奏でて覇道を往く~(代表作)
《重厚ファンタジー戦記》【交響詩】竜の姫と絆のユニゾン 外伝:断罪の前奏曲 ~処刑寸前の軍師を竜姫が略奪!十二年待った『我の夫となれ』の言葉。亡国の逆境を焼き尽くし覇道を往く~
《王宮裏方奮闘記》【交響詩】竜の姫と絆のユニゾン:奉仕の練習曲(プレリュード)~商家の娘は皿洗いの先に王の盾を見る。伝説のメイド長に叩き込まれる覚悟と作法で王宮の誇りを守る~外伝②
(あらすじ)
元・天才軍師候補のヒカルは、仇敵カインの謀略と人類の憎悪により「裏切り者」の濡れ衣を着せられ、処刑寸前にまで追い込まれる。人間社会に絶望した彼の前に炎の竜姫レヴィアが降臨し、救われた彼は、六人の竜姫(六龍姫)の感情をリアルタイムで把握する「絆の共感者」の異能に目覚めさせられる。
ヒカルの義務は、レヴィアの激情的な愛や、アクアの理性的な愛といった、制御不能な竜姫たちの愛の感情を音楽の和音(ユニゾン)として調律し、軍団の戦闘力へと変えること 。彼は裏切りのトラウマを抱えながら、まず古王軍(闇の竜族)との絶望的な劣勢を覆す内戦に勝利し、六龍盟約軍を完成させ、竜の世界の新たな王になることを誓うのだった。

こちらも超オススメ!!

《SFファンタジー冒険譚》物理と知識で魔法世界を再定義!―拾った助手は2000年前の伝説の管理者(旦那様)でした。追放された天才没落令嬢は、最強の娘たちと共に「世界」を再構築中―



その他の作品もぜひ!

《冒険者ギルドのお仕事ファンタジー》鉄の受付嬢リリアンのプロの流儀 ~冒険は、窓口から始まります~
《純SFハイファンタジー》星を穿つ槍と、黄金のオムライス――放浪の戦術師とポンコツ戦闘メイド――
メゾン・ド・バレット~戦う乙女と秘密の護衛生活~
軌道エレベーターの管理人たち〜地上コンシェルジュは、宇宙(そら)の英雄に恋をする
スローライフを目指したい鈍感勇者のラブコメは、天《災》賢者の意のままに!!〜システィナ様の暴走ラブコメ劇場〜
桃太郎伝 ~追放された元神は、きびだんごの絆で鬼を討子、愛しき仲間たちと世界を救う~
異世界グルメ革命! ~魔力ゼロの聖女が、通販チートでB級グルメを振る舞ったら、王宮も民もメロメロになりました~(週間ランクイン)
時間貸し『ダンジョン』経営奮闘記
【ライトミステリー?】没落お嬢様の路地裏探偵事務所~「お嬢様、危険です!」過保護なメイドと学者と妖精に囲まれて、共感力と絆で紡ぐ、ほのぼの事件簿
ニャンてこった!異世界転生した元猫の私が世界を救う最強魔法使いに?
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ