21.双子
僕には幼馴染の双子の姉妹がいる。
△△と□□は、本当にそっくりで、よく友人をからかって遊んでいる。そして、それは僕も対象になっているらしい。
「「どっちが△△でしょうか!」」
学校に着くと、まず最初に聞くのがこの双子の声だ。
「そっちが△△で、そっちが□□でしょ?」
僕は、いつものように即答する。
「「……正解」」
僕が答えると、彼女たちはムッと唇を尖らせる。
「今日こそはいけると思ったんだけどな~」
「服だけじゃなくて、髪のセットも入れ替えたのにね~」
そう。彼女たちは結構本気で僕を騙そうとしている。それだけのために、彼女たちは日々努力をしている。その努力をほかに向けたらいいのにと以前言ったことがあるが、
『『○○を騙せるまで続けるの!!』』
こんな返答が返ってくるだけだった。
「……あっ!お姉ちゃん、こんなのはどう?」
□□が△△の耳元で作戦を伝える。それを聞いた△△は、
「……えっ!?でも、それしかないか……」
少し不安そうな表情を見せたが、すぐに覚悟を決めたような表情を浮かべた。
次の日。教室に入ると、いきなり、
「「えーい!!」」
双子の声が聞こえたかと思うと、目の前が真っ暗になった。意識を失ったわけではない。どうやら目隠しをされてしまったらしい。
「今度はどんなクイズなんだ?」
この双子は小さい頃から悪戯好きだったため、僕は悪戯には慣れていた。やれやれといった口調で双子に問いかける。
だが、その余裕はすぐに消えることになる。
「「どっちがどっちでしょう!!」」
いつものクイズの始まりを聞く。
すると、頬にやわらかい触感を感じた。それが何か考えるよりも先に、チュッと耳に音が届く。
少し後ずさりする足音。
目隠しを外す。
目の前には、ニマニマと上がりそうになる口角を必死に手で押さえている□□と、顔を真っ赤にして俯いている△△の姿があった。
僕の心臓は、いつもより少し早く鐘を打っている。
「今日は……僕の負けかな」
そう呟くと、二人は顔を見合わせて、ニパッと笑顔を咲かせるのだった。
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