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ああ、愛しの我が異世界  作者: サカグチ
8/8

襲撃後の作業

とりあえず、片付けをすることにした。


村の方々には断られたけど私は流石に元気なのに看病されて大人しく寝れられるとほど図々しくはない。鑑定のスキルで見てみるとエルフの腕力地は人より低いらしい、それにどの住民を見ても呪いにより攻撃魔法、強治癒魔法の使用不可。体力値にもマイナスがかかっていた。これはゴブリン相手にも勝てないわけだ。呪いを詳しく見てみると「エルフの大国の魔法術師達による呪いです。」ふむ、大国の方々はお暇のようだ。大方逃げた裏切り者に呪いをかけて行き倒れるようにしたのだろう。全く酷い話だ。詳しい概要をご説明しますか?と声が聞こえるが、聞かないことにした。


流石にこんな込み入った話を人伝に聞くわけにいかない。


皆さんが私を気遣ってオロオロする中、ゴブリンが着けた火の消化。死んでしまったエルフたちの簡易墓作り。家の簡単な立て直し。(創造魔法で作れるけど木の板だけ作って組み直しはエルフに任せた)、血を洗ってみんなが家の組みなおしやらしている間に村の周りに高い柵を立てる。


浄化がどうのを思い出してゴブリンとエルフの血の跡が見えたのを思い出してそこを見てみると、呪いと怨念の残滓が残っています、浄化しますか?と表記がでてきた。浄化ってこれか、とはいを選択すると血の跡が消えた。この調子でどんどん消していこうと集落の中を歩きまわると、畑が踏み荒らされている。食料庫らしきものも燃やされていた。


「ふ、復元...。」


こんなにチートなら、このくらいなら出来るだろうなとやってみるが復元、又は時間遡行など、時間に関する事には制限があります。

と無慈悲なアラートとともに声が響いた。

無理かあ、、、、と、ため息を着いてから、ひとつの選択肢が浮かんだ、回復魔法だ。

食料庫はもうどうにもならないが畑は踏み荒らされているだけだ、一応浄化して野菜に回復魔法をかけると首をもたげていた茎や作物がぐぐぐっと起き上がる。

私冴えてる〜と思いつつ作物に回復魔法を掛けていく。


茎が折れて変色していた作物が青々とした色を取り戻していく。

作業を一段落させて戻るとエルフたちの作業はまだ続いている。恐らく偉い人であろうライラさんやリオウさんまで家の立て直しを手伝っていた。

私にはこの辺は分からないがとりあえず知識があったものが立て直しの指示出しをしているらしい。

簡易照明(聖魔法で光の玉作って浮かせている)のおかげか、作業は夜通し続いた。


お休み下さいと言われたが、必死に働くエルフ達を見ればそう入ってられない。私は久々に肉体を動かして作業を進めた。


エルフたちに回復魔法をかけるとばてていたエルフたちも動きだした、なんかブラックみたいで申し訳なさを感じて睡眠魔法で眠らせることにした。簡易住居を作っておいてよかった、と胸を撫で下ろす。

修学旅行で使ったキャンプの仕組みを覚えていたのでそれが功を奏した。(グランピング?と言うらしい)大きめのものを6個くらい作ると、手狭にはなるが全員を寝かせることが出来た。


さて、と残りあと半分ほど進んだ住居の復旧を見回す。

ご丁寧に板にはしるしがあったので土人形を作ってその通りに組み立てさせた。流石チートだ、作業は明け方で終わった。

土人形を土の中に帰してやると後ろから朝日が登っている。


そういえばこうやって外で色々動き回ったのは、ひさしぶりだなぁ。とか

人助けなんてして感謝されたのは初めてだった。とか

そんなことを何の気なしに考えて向こうから登る朝日をじっと見つめていた

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