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 胸以外にも気になることがあるので、フィリアさんに聞いてみます。

「一つ質問です。私の死体を見てると、氷像のようになって死んだ開拓村の人達を思い出します。

 子供の頃から私を注視していたと言うのでしたら、見てないはずはないのですが?

 それとも、職務怠慢で見てませんでしたか?」

フィリアさんに開拓村の事を聞いた時、『そんなこと知るわけないでしょ?』とかわいそうな人を見る目で見られましたが、子供の頃から注視しているなら嘘の可能性が高いです。


「あー、そっか失敗したなぁ・・・

 まぁ、聞きたいことはわかるけどねぇ、うーん。

 結構長い間付き合いだから言うけど、こんな所にいないで、さっさと主様の所に行った方がいいよ? 

あの方は貴方には異常な位優しいから、今ならちゃんとあなたを輪廻転生の輪に送ってくれるから。

それが貴女のためになるからね?」

 話題を逸らしてきましたね、そんなに言いたくないのですか?

とはいえ、フィリアさんの主様が私に対して優しいとはどういう事でしょうか。


「異常に優しい?

 パパから良い話には必ず裏があると教えてもらいました。

 特にあなたの主様は死を司る神様。邪悪な神様だと思うのでご遠慮します。」


「ひどい勘違いね! 

 主様は死後の世界を管理してるの! 

 死んだ人はみんな逝くところだから! 

 この世界で一番偉い神様なんだからね!」


「そんな偉いカースト上位の神様が私に優しいのですか?」


「そう、それよそれぇ。 

 あなたどうしてここまで大切にされるの?」


「知りません。 そんなことより初めて好きになった人が私のために怒って戦ってくれてるのだから、最後まで見たいです。

それで,私の質問の答えを教えて下さい。」

フィリアさんが認めなくても、パパやママを殺したのは青髪女だというのは、ほぼ間違いない気がします。


「はぁ、もう、死んじゃったし、特別にこっそり教えてあげる。

開拓村を襲ったのは、あの神剣を持った異世界の召喚勇者だよぉ」


「召喚勇者? まさかシャロンさんじゃないですよね。

 その勇者は今どこに?」

パパとママとリリアちゃんの仇、マジで許せないのでぶっ殺したいです。

なぜか、その勇者をぶっ殺すためなら、生き返れそうな気がします。


「クマヘルの娘は最近勇者になったばかりだから違うわよ。

 それに、召喚者じゃないしね。

 その勇者は貴女がその場で殺してるわよ」


「ええ? 記憶に無いのですけど?」


「魔力枯渇で精神がギリギリ状態のときに、天魔の力に目覚め、異形な焦茶竜の姿になった、あなたの殺意の視線に耐きれず死んでしまったの」

 どうやら、殺意の視線というもので殺してして、既に仇は討ってあるらしいです。

知らず知らずのうちに殺人犯になっていたようです。

教えてもらったのが異端審問官の尋問の前でよかったです。

そう言えば異世界では心神喪失状態だと無罪になるらしいですが、都市連合にも似たような制度が・・・


あ、いや、もう死んでしまったので気にする必要ないですね。


殺意の視線ですか・・・

そういえば、そんな魔法やスキルは頭に浮かんでこないですね。

『与死』という魔法とは違いますし、似た感じだと死の邪眼とか色々似たものはありますが・・・


「殺意の視線って頭に浮かばないのですが、どういった魔法なのですか?」

 私の質問にフィリアさんはにっこり微笑むだけです。

私が使えたスキルに『龍化』というものはありましたが、『殺意の視線』などというものはありません。

 

 「ひょっとして、まさか、パパやママを殺されたので、復讐心から殺してやるっと睨んだら死んじゃったと言うことではないですよね?」


「え、そ、そうね。

まぁ・・・、そんな感じ・・・

でも目に前にいきなり焦茶竜が現れて襲ってきたら恐いんじゃないかな?」

「勇者」という称号とは程遠い、迷惑な位メンタルが弱い勇者さんがいたのですね。

これで私が殺人者扱いになるのはとても納得できません。


「死因は何ですか?」


・・・

・・・

・・・


「心臓麻痺・・・」


「私に睨まれただけで心臓麻痺って、これは罪に問われるのですか?」


「主様から見ると、おそらく過失致死にあたるかもしれないかもねぇ。

 でもねぇ、多分お咎めなしになると思うわ。」

納得できないですがお咎めなしということなら、まぁ良しとしておきます。


「わかりました・・・。 ところで、これは隠すほどのことですか?」


「ひょっとしたらキレてエルシアに攻撃をするんじゃないかと心配したのよ」

 フィリアさんはさきほど、共倒れすればいいと言っていたのに、今は青髪女を守るような発言です。

おかしいです。 まだ嘘をついているような気がします。


「もう、パパとママ、みんなの仇は死んでるみたいだしもういいです」

 なぜか、若干デジャブ的なものを感じますが、ダルジィさんが死んでしまい、一緒にフィリアさんの主さんの所に行くのも良いのではないかという気が少ししてきました。

 さすがに生まれ変わったら、この『天魔』の異能の無くなっているはずです。

そして、理由は知りませんが、死後の世界を司る神様が私に優しいということは、ダルジィさんが死んじゃうと、そろっていい感じの所に生まれ変わり、そこで幸せな家庭を築くというお願いを聞いてもらえかもしれません。


 そういえば、フィリアさんがポロっと漏らしましたが、死んでしまった今の状態でも、青髪女に攻撃を加えることができるようです。

ふむ、青髪女のをよく見てみるとあれは人形ですが、その中に青髪女の魂が入っています。

私も今は魂・・・


なるほど、ぶん殴れそうな気がします。


「そ、そう? それじゃさっさと主様の所へ「いやです」・・・」

フィリアさんは早く主様の所に連れていきたいようですが、もしダルジィさんが負けたら一緒に行きたいですし、勝ったのならそれはそれで私の仇を討ってくれたということで一言お礼を言いたいです。


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