水の咆哮 第3章-10
前回更新したと思ったのですが、なぜか反映されていませんでした、スミマセン。
円麗と神代神奈との話になります。
ねえ、どうしてそんなに不安にしているの?
……そう。それは、確かに貴女にとって、衝撃なことね。
彼にすがりたくなるのも分かるわ。
それで? 貴女はこれから、どうしたいの?
……なるほど。今は答えがない、と。
でも、勝手なことを言わせてもらうなら、
そんなこと、どうでもいいじゃない。
神代神奈は、今こうしてここにいる。その正体が何であれ、貴女が過ごしてきた日々には、嘘はないでしょ?
彼のことが好きなのも、ひょっとしたら、何らかの精神操作によるものかもしれない。
なら、本当の貴女の気持ちって?
そんなもの、誰にも分からない。
貴女の想いが誰かの意図によるものだったとしても、貴女のしてきたことに嘘はない。
それは、貴女と接してきた人なら理解しているわ。
付き合いの短い私だってそう感じているんだから、彼だってそう。
だから神奈ちゃん。貴女は、自分のことを誇っていい。
ハチャメチャな行動にどうかと思うことはあっても、貴女という人格は、誇れるものだと思うわよ。
何よ、感動した?
私のことを目の敵にしてきたくせに。
ああ、そっか。私のことを認めそうになってるから困惑しているわけね。
でも良いんじゃない?
自分の気持ちに振り回されるのも、人なんだから。
貴女の正体が何であれ、私は貴女のこと、好きよ。
何怯えてるのよ。別に、私は性的な意味でとか言ってないわよ。
一人の人間として、貴女に友情みたいなものを感じてるって、そう言ってるのよ。
それとも、”お姉ちゃん”って呼ぶ?
怒った?
まあ、彼も感情に振り回されてるから、どうなるかは分からない。
でも、面白いんじゃない?
そうやって、バカなことをして悩んでいって。
貴女たちがこれまでできなかったことは、きっと楽しいと思うわよ。
さあ、時間も頃合いだし、そろそろ大好きな”兄さん”を起こしましょうか。
行くわよ。
次の話を挟んで、その次に神皆葉と水無月メイの戦いを予定しています。




