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役場に行きまして……

 数日後、私は役所へと向かった。


「すいません、新聞に出ていた土地について聞きたい事があるんですが」


「あぁ、それでしたら担当の者がいますのでお待ちください」


 それから数分後、担当者がやってきた。


「おまたせしました……、ってミーゼル嬢ではありませんか?」


「あら、私の事を知ってるんですか?」


「勿論、あの現場には私もいましたので。 あんな理不尽な目にあったにも関わらず動揺せず堂々とした立ち振舞は流石でしたよ」


 う〜ん、堂々としていた訳ではなく見切りをつけただけなんだけどなぁ……。


「あっ、すいません。関係のない話をしてしまいましたね。『没収地』の件でしたね」


「はい、買いたい場所がありまして」


 私は新聞に載っていた土地の情報を見せた。


「なるほど……、あぁ〜、この土地はつい最近買い手が現れましたね。 今残っているのは此処しかありませんね」


 それは王都からかなり離れた場所である、そして私が本命にしていた場所だった。


「ここはどうして没収されたんでしょうか?」


「ここを領地にしていた貴族が借金を抱えて蒸発してしまったんですよ、それ以前に水捌けも悪く周りは木々に覆われていて食物も育たない」


 土地としては最悪の場所みたいね、でも私にとっては好都合だ。


「一回下見に行きたいのですが」


「それじゃあ明日行ってみましょう。半日かかりますが大丈夫ですか」


「えぇ、構いませんわ」


 翌日、私は下見に行く事にした。



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