秘密
奏乃視点で書いてます!
「奏って、好きな人いないの?」
この質問は、何度目だろうか。
さりげなく。
私を試すように、本心を探るように聞いてくる。
「いるわけないよ〜(笑)」
ふーん、じゃあ、できたら絶ーっ対愛音に言ってね!
安心したのか、どうなのか。まだ探りが必要か…
と半心諦めた様な顔をされて、いつもの空気に戻る。
嘘、本当はいるよ。
私も、馨が好きなんだよ。
そんなの、愛音に言える訳がない。
…小3の春、クラス替えがあった。
そこで隣の席になったのが、馨。
一目惚れだった。
運動神経抜群で、優しく、背が高い。
なんといっても顔が整ってて、超モテる。
気があって、楽しくて。どんどん好きになってった。
いつからか、私と馨の両思いの噂がたってる。
それを愛音は、気にしてるんだろう。
馨を好きになって、二年が経つ。
両思いの噂も消えてないのは確か。
…好きな人が同じだなんて、口が避けても言えない。
最近どう?、君の運命の相手とは?…うん、さっき二時間目にね、馨と授業中に目があったの〜!まじ?!馨ってもしかして…。そんなわけないよ〜(笑)
心から応援してる様な顔をしてるけど、実際はその真逆。
私には、愛音に秘密にしてる事が、沢山ある。
まず、馨が好きだって言うこと。馨と遊んでること。
さりげなく、自然に、 馨にアピールしてること。
愛音には、協力するとか言っときながら、
馨を落とそうとしてる。
私だって必死なの。分かってよ、気づいてよ、愛音。
君の不幸を願う、私です。
「キーンコーンカーンコーン…」
休み時間が終わった。
どうだったでしょうか?
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