パス
あのバカマジックオタク野郎がいつも口癖のように言っていたことがある。
「マジシャンの価値と実力はパスで決まる(キリッ」
どういうことかというとパスというのは名前の通り対象物を受け渡すサッカーやバスケットボールにあるような
やつというのはマジックでも本来変わらないはずなのだが、なぜかカードマジックだけにおいては少し意味が違う。
カードマジック技法としてのパスというのは「カードの上パケット(パケットとはデックを分けた束のこと)と
下パケットを入れ替える」ということを意味しているらしい。
これは最近のカードマジックでよく見られるデックの真ん中に入れたカードが一瞬で一番上に上がってくる現象、
アンビシャスカードや選ばれたカードだけがどこか別のところから現れるような現象などによく用いられる技法で
あるからかマジック手品業界ではこの技法の上手いものをマジックが上手い、才能のあるマジシャンとして崇める
風潮があっらしい。そのためなのかマジシャンになりたいものはほかの技術や技法そっちのけでこればかりを練習
するようなものも多いらしく、動画を上げてそれの上手さでマウントの取り合いをするというのも珍しくないという
のが現状らしい。傍から見るとこんなことがいくら上手くてもどうでも良い気もするがマジシャンにとっては
そうではないらしく、とくにパスの中でも王道と言う扱いのクラシックパスはマジシャンにとって原点にして
頂点というくらい奥が深い技法だという……




