中学生時代 最終章
長男は周りの目を気にせず目いっぱい遊べるよう、一人暮らしをするように言われていたが、家事が面倒だしできないから寮生活が良いと言っていた。
母は寮生活だと門限があり、遊ぶのに支障がでる。連絡くれれば掃除や家事をしにいくらでも行くから一人暮らしをして欲しいと押し切られる形で一人暮らしになった。
決まってからは、母と長男で家探しや大学から家の周辺を目で確認するために頻繁に出かけるようになり、たった2年の為だけに、家電などレンタルではなく全て新品を購入し揃えていた。
長男が終わると次男の番がきた。
次男の成績は中のちょっと上程だったが長男の成績があまりにも悪く赤点ばかりだった為、母は次男は頭が良い出来のいい子だと言っていた。
次男は国公立大学に行けると勘違いをする程過大評価していた。
受験の時期になると次男に国公立大学を受験するように言っていたが、次男がそんな成績はない。国公立以外認めないなら就職をすると言った。
母は農家を継ぐ事が出来ない以上、企業に勤めて家庭を持って家族を養っていかないといけないから、絶対に4年大学を出て有名企業に勤めるように言い、国公立でも私立でも良いからとにかく4年大学を卒業して就職に有利になる大学に行くように言っていた。
次男は自分の成績でも合格できる底辺の私立大学に進学した。
大学は地元になかった為、次男も当たり前のように、一人暮らしとなった。
長男で経験済みだった為、母も慣れた様子で物件探しと周辺の下調べなどに付き添い、次男が欲しがる家具家電は全て新品を買い揃え長男同様送り出した。
地元に高校は普通科・工業・商業・定時制とそれぞれ1校づつしかなかった。
そのため中学から高校は普通科に行くのが一般的で常に定員割れの為名前を書けば誰でも受かるで有名だった。
過去に落ちたと名前があがったのは不良グループに入っている人達のみだった。
さすが田舎である。地元の高校に受かったかどうかまで、地元民が知っているのが普通なのだ。
そして中学は学級崩壊し、精神を病んで休職する教師が多発した。
授業中に生徒を注意すると殴られたり、彫刻刀で刺されたりする先生もいた為だ。
教室で煙草を平気で吸っている生徒もいた。
保護者会が開かれ、生徒によって学級崩壊が起きているので、保護者が当番制で毎日数人学校を見に来て現状を知って欲しいと言い、そのようになった。
私の家には毎日のように夜に教頭先生から電話が来ていて、父が夜遅くまで働いているのに出れるわけないだろと毎回怒鳴って電話を切っていた。
私は怖くて父に聞けなかった為、教頭先生になんの電話をかけてきているのか直接訪ねた。
内容はPTAに参加して欲しいや保護者会で決まった内容を伝えたり、生徒が気にする事ではなく、親として学校に参加して欲しいという内容であった。
私は教頭先生に「兄達の時は参加していたと思いますが、3人目になると無理みたいです。両親に何かをお願いするのは難しいと思います。」と伝えた。
教頭先生は兄達の時の両親しか知らないので、ひどく驚いた表情をしていた。
学校は相変わらず学級崩壊が進み先生に同情する程だった。
教師から保護者会で授業妨害をする行為をした場合、義務教育でも強制的に早退させるように決まったと説明された。
私は正解だと思った。
学級崩壊は止まらなかったが、不定期で親が数名学校見回りに来るようになり、進んで悪さをしている生徒は先生への対応や授業中は少し大人しくするようになったように思えた。
私の親は一度も学校に来なかった。
私へのイジメはもちろん続いていた。
両親と仲良くしていた親が学校見回りに来た際に、壁に貼ってある写真や壁に置いてある作品が私の物のみ、写真に穴が空いていたり、作品が粉々に壊れている事に気付き、夜に家に電話をしてきた。
母が電話に出て、本人に聞いてみるとあしらい電話を切り、私に○○さんの親にあったら何でもないって言っとけと言ってきた。
私はわかったと言い従った。
次の見回りの時に全く改善されていない教室を見て、私に大丈夫?先生に伝えようか?と声をかけてくれたが、私は母に言われた通りに問題ないと伝えてその場所を後にした。
兄達の進学を見て、私も解放されたかった。
高校受験の時期になった時に母にお願いしてみる。
私「寮に入るし、高校生からバイトも出来るから他の地域の高校に進学しても良いかな?」
母「お前にそんなお金をかけるつもりはない」
私「中卒で働いた方がいいの?」
母「周りの目があるから黙って地元の高校に行っとけ」
私「高校に行けるならバイト頑張るから地元出たい。バイトを頑張れば学費は変わらないよ。学生寮の金額もバイト代で賄うよ。」
母「うるさい。黙れ。農作業はどうするんだよ。お前だけ逃げられると思うな」
と言われてしまい、いじめっ子達と別れる事も家から出る道もなくされてしまった。
高校も同じメンツだし義務教育でもなくなるし、学費がかかる為、今よりもっと扱いが酷くなるのは簡単に想像がついた。
私は行きたくもない高校の入試を受け、地元の高校に進学する事が決まった。
入試当日、母は珍しくバスではなく迎えに行った方が早く帰宅できると言って高校に迎えに来てくれた。
受験生と保護者が沢山いたこともあり、母の車を見つけられずに駐車場をうろうろしていた。母からは私が見えていたようで、私が車に乗り込むと母はハンドルを叩きながら「なんでそんなにどんくさいのか」と激怒していた。
私は行きたくもない高校に進まされ、受験当日に怒られ、このまま車が事故って私が座っている席のみ潰れればいいのにと思っていた。
中学を卒業して、高校の準備が始まる。
母が車を出してくれて、まずは大量の教科書や参考書を購入した。
車に積み込むと溜息をつかれ、本当に無駄なお金だ。と言われながら、制服購入に向かい、指定ジャージがリニューアルされた為、まさかの制服と指定ジャージを購入しないといけなくなってしまった。
兄のおさがりを着れると思っていたので、母は不機嫌になり、私も進学しなきゃ良かった。と2人共無言になり、販売員が困っていた。
全ての購入が終わり帰宅すると母に殴り飛ばされた。
予想外にお金がかかりイライラが収まらなかったのだ。
私は高校進学を後悔し、金額も知っていた為、黙って母の怒りが落ち着くまで暴力を受け入れた。
入学前から高校進学に不安しかなかった。




