第80話 執務室で
久々の投稿ですので至らないとこがあるかもですが、ご了承のうえ見てくださると助かります…!それではどうぞ!
ファリオンがカランの対応をしてるその一方、最終実技試験に参列してたリヴィアの父親である国王陛下は宰相を連れ執務室に戻った時の事だった。
パタン…と扉が閉まり執務室にある椅子に私メルヴィノ・ゼフィールは腰をかけ、ため息をこぼしながら古い付き合いになる宰相に問いかける。
「お前はあの戦い…どう思った?」
そう、声のトーンを少し落とし立っている宰相に視線をやると、少し考えたあと口を開いた。
「そうですね、強くて聡明な方だと思います」
「あのひねくれ者のカラン様を従順させてしまうほどでしたので、相当な実力と知識がある方かと」
「もちろん、身辺調査などもしましたしミセーラ侯爵が見てくださってるのでご心配されるほどのことではないと思うのですが、変わった様子でいうと表情が乏しくなったことですね」
淡々と告げる宰相に私はまたため息を吐くが、どこか安心したような気持ちが混ざり笑みが浮かんだ。
「それはそうだな」
「魔法が使えないリヴィアを護るなら確かにファリオンが一番適任な気がするが……」
「なんせファリオンに関してはリヴィアからの熱意で押されてたのもあったが、正直あそこまでとは思ってはなかったから正直驚いてる」
私は頭を抱えながら実技場で戦った二人の様子を思い返すが、最初に優勢だったカランに対して気づけばファリオンがカランの背後に立ち剣を首に当てたことについては未だ理解ができないでいた。
(いやでも、あれは不正行為というより…魔法を応用した気がするな?)
そう私は先程の戦いを思い出した時に、一度剣を横に振ったファリオンは小声で何かを詠唱し瞬時に見えない速度でその場から飛び走ったように見えた。
「幹部クラスまで集めてどんなものかを見ようと思ったが……」
「ファリオンはそんなことも気にせず何事も無かったかのようにしていたうえ、リヴィアへの尊敬が執着に変わってたカランを従順させたのはさすがの私も降参せざるおえない」
そうケラっと笑って言う私に宰相もこくりと頷いていた。
幼い時のリヴィアは森の調査から帰ってきた時、すぐに私のとこに来ては孤児のファリオンを側近にしたいと言ったのはさすがの私も驚いた。
リヴィアが魔法が使えないと分かってしまった時から願いなどしなくなってしまったそんな月日のなか、久々に言ってきた願いがまさか孤児を拾ったことだと私は思いもしなかった。
当時はファリオンの状況やリヴィアの周りの目があったため条件をリヴィアとファリオン自身に課せては定期的に様子の報告を聞いてたが、まさかその上を行っていたとは思いもしなかった。
(……ファリオンよ、リヴィアを頼むぞ)
そう心でこぼしたあと、私は気持ちを切り替えファリオンを正式にリヴィアの側近にするための手配を始めた。
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