旅の助っ人に会いに行く
前回のダイジェスト
旅をすると決めました 以上!
準備は数分で終わった。旅に必要な物って言ったって、そもそも旅なんてするとも思ってなかったものだから荷物もほとんどなかった。
「旅に便利そうなものが全然ないけど大丈夫か?」
「そこらへんもこっちが何とかしてる。それより、終わったのか?」
「準備は終わった。それで、これからの大まかな流れを聞きたいんだが」
「今日はここから南にあるペンタゴンに向かう。一般人が歩いて3時間ちょっとでつくから、日没までには十分余裕がある。今後については歩きながら話す」
こうして、病人と医者の奇妙な物語は始まった。
「そういえば、もう少し自己紹介し忘れてることがあるな。先にそっちをするか」
自己紹介 ロージア・メディカ(23)
ロージア・イプスの昆孫であり、自称イプスの次に偉大な医者。言動には少々難ありだが能力は確かであり、実は魔法使いとしての実力もありランクはB相当。得意魔法は炎魔法。メガネはおしゃれ用。賢そうで実際はそうでもなさそうだけど実は賢い系の人間。
ランクBというのは冒険者の実力の指標でありSとA~Fの7段階で分けられている。ランクBは魔法使いの中でも50人に1人なれるかどうかというレベルであり、国家などの任命なしになれる最高ランクである(AとSはB以上の実力+王などの推薦でなるとめ、実力が高い人間がA以上というわけではない)
「まあ、そんなわけで『道中の戦闘は任せな』と言いたいけどランクBの私ひとりじゃ絶対どこかしらで詰むので、ペンタゴンで仲間に会う。安心しろそいつは旅のプロだ」
旅のプロ…どんな人だろうか。ランクSの歴戦の冒険者だろうか。もしかしたら伝説の勇者のおともだろうか。いろいろ想像してみる。きっと、病弱な俺とは正反対の人間なんだろうなと思った。
ペンタゴンには日没前には着いた。久しぶりにこんなに歩いた(むしろ初めてかもしれない)からか、町についたころには疲れ切っていた。
「この程度でも、やはりしんどいか?」
メディカは俺の顔を覗き込むように見ながら言う。
「まあそうだな。今までこんな距離歩いたことがないからな」
「少しは歩いたりしたほうがいいぞ。リフレッシュにもなるし」
「そうだな。ところで、その助っ人とやらはどこにいるんだ?」
「ここら辺の…あっ、いたいた(と指さす)」
俺はどんな気迫のある人か内心ワクワクしていたがメディカの指をさした方向には、一人の人間がいたのだが
「えっ、あの人?」
と言ってしまうほど想像とはかけ離れていた。




