動き出す追手
いよいよ10部
今回は短めです
前回のダイジェスト 小橋の能力はチート級 以上
「…っていうわけでさ。眠いんですよ」(小橋)
と、もう何度目かわからないあくびをする。
「逆に言いますけど、皆さんはよくあの状況で寝れますね」
「外に何かいると思ったら俺も寝れんよ。外には何もいないって思いこんで、いたとしても気づかないようにするしかない。ちなみにクルポカの結界は24時間365日発動し続けているからな。隕石でも落ちてこない限りは大丈夫だ」
「グルァ」
と返事をする。そおいや君も結構えぐい能力してるんだね。
そう思いクルトポカルの頭をなでると嬉しそうに目を細める。かわいい。
「まあ、一週間もたてば慣れるよ。今はがんばりな」(メディカ)
「いやいや、そんなに気張るもんじゃない。旅は楽しくするもんだ」(シリウス)
こんな風に話しながらしばらくの間、街道を歩いていたが
「そろそろ、いったん街道から外れるぞ。もうじき村があるから」(シリウス)
「村を避けるんですか?」
「そうだ、さっきは旅は楽しくするもんだといったが、一応俺らは追われてる身だぜ。行方はくらまさないとな」
一方そのころ、王都ミフネンでは、
「なっ、リートが何者かに誘拐された⁉」
「はい、そして犯人の名は、ロージア・メディカ。あのロージア・イプスの…」
「犯人の名など今はどうでもいい。それよりすぐに捜索隊をすぐに派遣しろ!」
命令をしているのはトーチ・シルヴァニア(以下トーチ)リートの父でありこの国の魔法使いのトップである魔導士である。もちろんランクはSである。
トーチは魔法の才能はもちろん頭もなかなかによい男であった。そんなトーチにはある不可解な疑問があった。
なぜ、我が子リートの居場所が分かったのかと。
リートの居場所を知っているのはトーチ本人とその両親、妻とリートの世話をする数人の家政婦とリートの病気を観察する回復魔法使いだけであった。この中の誰かが裏切ったのだろう。だが、普通の人間が裏切ったとは考えずらい。ただの身代金を要求しているわけではないからである。ほかの目的がある。そして、おそらくその目的は…
「…なるほどな。奴の病について知ってるやつが犯人か…」
そうなると答えは一つである。トーチは隣にいる側近に向かい
「フウロを呼べ。いなければすぐに捜索しろ」
回復魔法使いフウロ以外にいないのである。
一方のフウロは、すでに王都から離れていた。
「あーあ、とんでもない事件に私を巻き込みやがって。こりゃ、しばらくの間は逃亡生活…か」
なんで私は何度もこうも面倒ごとに巻き込まれるんだか。と遠くに見える王都の城壁を見ながら一人嘆いていた。
今のところの主要キャラは出そろい、ようやく物語の構造が明らかになりました。




