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ハングアップお姉さん openthedoornewwnrld  作者: やましたゆずる
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第9章 飛鳥、車が納車される

車の納車準備が出来たと鬼ケ窪モータースの天宝喜さんより電話があったのは、契約してから1週間後だった。飛鳥は代車のガソリンを満タンに入れて鬼ケ窪モータースへ向かった。鬼ケ窪モータースに着くと飛鳥の車がピカピカに磨かれて駐車場に停まっていた。事務所のドアを開けると天宝喜さんが「いらっしゃいませ。お待ちしておりました。だいぶ待たせてしまって申し訳ありません。車、良い状態に仕上げておきました。本日、社長の鬼ケ窪がいませんが中西様に宜しくと言っていました。どうぞお座り下さい。」天宝喜が笑顔で対応してくれた。飛鳥はソファーに腰を下ろした。「代車有り難う御座いました。鍵をお返しします。」飛鳥が天宝喜に車の鍵を返した。「遅れてすいません。」天宝喜が頭を下げた。「こちらが車検証と任意保険の証書です。大切に保管してください。」天宝喜は飛鳥の顔を見て優しく微笑んだ。「はい。わかりました。」飛鳥は天宝喜の顔を見た。「紬ちゃん。中西様来店されました。」天宝喜が声を出して紬を呼んだ。「はい。」紬が工場から返事をした。すると裏口から紬が顔を出した。「中西様、いらっしゃいませ。納車遅れて申し訳ありません。整備はバッチリです。ドライブレコーダーの操作を説明いたします。」紬が飛鳥の顔を見て頭を下げた。二人は事務所を出飛鳥の車に付いているドライブレコーダーの操作を説明した。飛鳥は操作の仕方をちゃんと聞いた。メモリーカードは上書きタイプだから交換しないでよい。一通り説明が終わった。紬はボンネットを開けて交換したベルト類を指差した。何も問題はなかった。電球の切れとかも一切なかった。「ヘッドライト、LEDにしておきました。サービス!サービス!」紬は飛鳥の顔を見て優しく微笑んだ。「有り難う御座います。」飛鳥は紬に頭を下げた。エンジンの始動方法も教え「ガソリンは、レギュラーガソリンを入れてください。間違えないで下さい。軽油とか絶対に入れないでください。ガソリンの入れる所にレギュラーガソリンとシール貼っておきましたから。大丈夫ですよね。」紬は飛鳥の顔をじっと見つめた。「枳殻さん。色々有り難う御座いました。」飛鳥は、紬の顔を見た。「いえ、こちらこそ有り難う御座いました。不具合が出ましたらすぐに持って来て下さい。私が責任を持って直します。」紬は飛鳥の顔を見た。「お金はらわなくっちゃ。」飛鳥はそう言うと事務所に入ってバックからお金を出して天宝喜さんに34万円を手渡した。天宝喜が飛鳥に領収書を渡した。飛鳥は、事務所に入って来た紬につくばサーキットの話をしようとしたがためらった。そしたら紬が振り返り飛鳥の顔を見て「中西様、つくばサーキットの件いかがしますか?私は歓迎しますがしばらくは私の車で走っていただいて結構なので是非やりませんか?ライセンス取得講義日は来週の月曜日にあります。お金結構かかります。ホームページを見てください。ヘルメット、レーシングスーツ、レーシングブーツが必要です。私が一緒に買いに行っても良いですよ。興味がありましたら是非?」紬は飛鳥の顔を見てニコリ笑った。「はい。よく考えます。枳殻さんの車おかしくさせたら申し訳ないのでよく考えます。後でお電話差し上げます。それでは失礼致します。」飛鳥は紬の顔を見た。そして事務所を出た。「有り難う御座いました。」天宝喜と紬が頭を下げた。飛鳥はピンク色の車に乗った。何故か、アバのCDが入っていた。ダンシングクイーンが何故か車内に響いた。初めて所有した車なので気分爽快で道路を走っていると左車線を軽自動車が猛スピードで飛鳥の車を追い抜いて行った。飛鳥も負けじと後ろから煽って追いかけてその軽自動車に追いつき右側の車線につけて運転席を覗いたらジジイだった。「このクソジジイ危ねえなあ!」と車内で叫んだ。ジジイはアクセルを踏み込んでスタートダッシュをした。飛鳥はその後ろをピタリとつけて走った。コンビニにジジイは入って行ったので飛鳥も用もないのにコンビニに入って一発言わせたろか!と思いジジイが車を降りてくるのを待って「おじさん!スピード出し過ぎですよ。危ないですよ。」飛鳥はジジイにガンを飛ばして文句を言った。「姉ちゃんがチンタラ走ってからだよ。」ジジイは飛鳥にガンを飛ばした。「うるせぇ!クソジジイは家に帰ってクソして寝ろや!」飛鳥もジジイにメンチを切った。二人の言い合いはそこで終わった。が飛鳥はナンバーを見て頭に記録した。ハンドルを握ると性格が変わるタイプらしい。飛鳥は気持ちを落ち着かせ茉央の家に戻った。茉央のパソコンルームに入ると「ただいま帰りました。」飛鳥は茉央の背中に声をかけた。「おかえりなさい。」茉央はランサムウェアを仕掛けている所だった。相手はフジテレビだった。飛鳥も日本テレビにランサムウェアを仕掛けようと電源を入れた。「私は日本テレビに行くね。」飛鳥は茉央に一声かけた。「グッドジョブ。」茉央は飛鳥に一言言うと終わった所だったらしくため息を一つついた。「フジテレビ。オッケー!」茉央が言うとメールを開いたブザーがなった。早くも引っかかった。フジテレビのパニックは見なくてもとるようにわかった。茉央はテレビをつけた案の定砂嵐状態であった。TBSがフジテレビがハッカー攻撃を受けた模様と速報を出した。世間はこの毎日のハッカー攻撃に戦々恐々としていた。次は何処だとその中、10分後には日本テレビも完全に止まる。「御社のシステムを完全に乗っ取った。世界的ハッカー集団デスペラードだ。NHK、テレビ朝日、TBS、フジテレビの次は、御社日本テレビだ。システムを人質にシステムを預かる、返して欲しいなら100億円をキュラソーバンク◯◯まで入金しろ!確認次第システムは解放する。今、フジテレビが止まっている。そうなりたくなければ早い決断を歓迎する。」と脅迫文を書いてopenthedoornewwnrldとパスワードを書いてエンターキーを押した。すぐにメールを開けたブザーが鳴った。チャンネルを4に合わせると砂嵐状態であった。成功だ。今、フジテレビと日本テレビは麻痺状態に陥っていた。チャンネルを6に合わせると、日本テレビもハッカー集団の手に落ちたとテロップが流れていた。ヤフートレンドにフジテレビと日本テレビが入ったのは言うまでもない事実であった。キュラソーバンクから茉央と飛鳥にメールが届いた100億円の入金があったと。二人はoverとパスワードを入れてシステムを解放した。テレビをつけるとフジテレビと日本テレビはちゃんと放送していた。茉央と飛鳥はアイコンタクトをして握手を交わした。「後は明日にしましょう。日立製作所とサントリーウェルネスと行きますか?」茉央が飛鳥の顔を見た。「良いんじゃないですか?また、100億円ずついただいちゃいましょう。」飛鳥は茉央の意見に同意した。「日本の企業は1:00億円ポンと出すからなあ?恐ろしく儲かっているんだね。」飛鳥は茉央の顔を見た。「それ以上は多分無理よ。100億円って丁度出し易い金額なんだわ?」茉央が飛鳥の顔を見てニヤニヤした。「そうかもね。今まで拒絶した企業はないしね。」飛鳥は茉央の顔を見てニヤニヤしながら笑った。「それでは夕飯食べに行くか?回転寿司にしない?」茉央が飛鳥の顔を見た。「イイね。賛成。」飛鳥が茉央の顔を見て笑顔で微笑んだ。二人は玄関を出た。茉央が飛鳥のピンク色の車に気付いた。「あら、可愛い色の車じゃない?それに綺麗だし、良い買い物したわね。それでは、飛鳥の車で行こう。」茉央が言うと助手席のドアを開けて乗り込んだ。「内装も悪くない!ドライブレコーダーも付いているのね。安心だわ。」茉央が飛鳥の横顔を見た。「そのドライブレコーダーは無料だったんですよ。今月車を買うと付いてくるみたいで。得した感じがするわ。」飛鳥が茉央の横顔を見た。「ナビ操作してみるね。魚ベイだよね。」飛鳥がレストランで検索すると意外と近い所にあった。「案内を開始します。」ナビが言うと道路を検索し10分もかからずに「目的地周辺です。案内を終了致します。」ナビのガイドが終了した。大きな駐車場で車はいっぱいだった。飛鳥がバックにギアを入れるとナビがバックモニターにきり替わる。「うわぁ!凄いこの機能。」飛鳥が声をあげた。飛鳥は慎重にバックモニターと目で後ろを確認しながらバックしてピタリと駐車場に入れた。二人は車を降りてお店に入ると順番待ちのお客でごった返していたが発券機で順番待ちの番号を発券してもらって椅子に座って待っているとすぐに番号が呼ばれた、カウンター席でもオッケーにしたからだった。二人は指定されたカウンター席に座ってタッチパネルで注文をするとすぐにマグロの握りが出て来た。その後約10皿のお寿司とラーメンとデザートを食べて「ご馳走様でした」と合掌し飛鳥が会計して店を出た。その後、ビックハウスでビールとつまみと朝のパンを買った。車に乗って、帰路についた。二人は、家のリビングのソファーでつまみのアタリメを糧にビールを開けこれからのランサムウェアを仕掛ける企業の選択に入った。「ますは、媚中企業のニトリ、伊藤忠商事、三菱UFJフィナンシャルグループ、ENEOSホールディングス。三井商事、NTTドコモ、KDDI株式会社、ソフトバンク、ソニーグループ、デンソー。媚中のイオン株式会社、任天堂株式会社。」が二人から上がった。「ソニーは辞めよう!マイケルからお達しがあったから。」飛鳥が茉央の顔を見た。「デンソーもトヨタのグループ企業だよ。トヨタは一番最初にやっちゃたから削除して、ホンダもやった。」茉央が飛鳥の顔を見た。その時、マイケルから入金お礼のメールが届いた。相変わらず、サンキューとグッドラックだけだと思ったら「最近FBIが俺の周りを調べ始めた。そっちに行く事はないけど、アメリカの企業や外国の企業には仕掛けるな?やつら俺がやっていると思わせとくから。キュラソーバンクからの出金はなるべくするな!」とお達しが来た。「ガリッ・ボス。」メールを返した。「飛鳥、私も派手な行動慎もう?誰かに見張られてないか周りを良く見る癖をつけよう?警察とか公安とか探偵とか怪しい奴見たらお互いチェックして車のナンバーとか顔、服装を覚えて置きましょう?」茉央は飛鳥の目を見つめた。ネットの書き込みを見た。もう犯人探しがネット上で始まっていた。日本人説、中国人説、アメリカ人説、それから警察もやはり動き出していた。ユーチューブの広告にやたらセキュリティの会社の広告がこの時期から増え始めていた。飛鳥はそんな中、ランサムウェアを辞めて、ウィルス攻撃を試しにかかかった。ハングアップウィルスだ。ますはお騒がせ政治家の事務所へハングアップウィルスを5人にしかけシステムを破壊した。事務所のあわてふためいた映像が脳裏に浮かんだ。飛鳥は一人でニヤニヤしていた。二人はしばらくランサムウェアを封印した。そして約3カ月が過ぎ飛鳥の家が完成した。引き渡しの日、久しぶりに和田社長と会った。茉央も一緒だった。その顔に見覚えのある和田社長が茉央に声をかけた。「池田様じゃないですか?お久しぶりでございます。お元気そうでなによりです。お二人は知り合いなんですか?」和田社長はびっくりした表情で茉央と飛鳥を見た。茉央はにこやかに頭を縦に振った。二人は新築の家に入ると一部屋一部屋見て歩いた。茉央の家とまるっきり同じだった。新築の家の匂いが残っていた。ファミリーホームの事務所で残りのお金を支払った。「中西様。確かに全額ありました。領収書をお渡しします。今後不具合や瑕疵がありましたらご連絡ください。有り難う御座いました。」和田社長が飛鳥の顔を見て頭を深々と下げると奥様や従業員の方々も深々と頭を下げた。和田社長が家電の保証書を飛鳥に手渡して「中西様、こちらが鍵で御座います3本ずつです。」ドアの鍵が2種類6本あった。「確かにお預かり致します。有り難う御座いました。」飛鳥も全員に頭を下げた。その足で二人は山新家具センターに行って、家具を選んだ。まず、ソファーは本皮張りの高級なやつ、そして、ダイニングテーブルセットこちらも少し高級なやつ。ベッドもなぜかウォーターベッドにした、フワフワが良かった。茉央のベッドもついでに2つ買った。茶箪笥も豪華な物にした。洋服はクローゼットがドカンとあったからいらない。衣装ケースも買った。1階のホームセンターに行きこれから必要となる生活必需品を見て周りメモを取り二人はフードコートでグレープとコーヒーを頼んでゆっくりして、ラーメンまで食べた。ここで電気の開設と水道の開設、インターネットの開設、ガスの開設を頼んだ。明日の午後に集中させた。今晩まで茉央の家に泊まる気満々だった。帰りにペットショップを覗いて犬と猫を見た。飼う気はなかったが癒されたかった。ちょっと目が会った猫に心が引かれた。生まれたばかりのスコティッシュフォールド折れ耳白とグレイのハチワレで33万円だった。飛鳥はこの日はスルーしたが後日お迎えに来る事になる。「茉央さん。そろそろ帰りますか?何処か寄る所ありますか?」飛鳥が聞くと「うん。ジェームスに寄ってくんない?お酒安いからビール沢山買っていかないと?場所は教えるから家に取り敢えず戻って、つくばエクスプレスのガードをくぐったら右に曲がらないで真っすぐ行ってデニーズを通り越した。四角の左側にあるからすぐわかる。」茉央は道を説明すると山新の駐車場を出た。いつもは右に曲がるが「真っすぐ行って、美味しいエクレア買って帰ろう。左側の黄色のお店、ガトープーリアと言って有名なお店なんだよ。ただこの時間じゃ売り切れちやってるかもね。」茉央が言った。店には何人か並んでいたから買えると思った茉央が「あ!買えそう」と声をあげた。車を降りて茉央は並んでいる人に「まだ買えますか?」と聞くと「まだあるよ。」その女性が茉央の顔を見た。茉央は中で整理券を貰い最後尾に飛鳥と並んだ。ラスト5人だった。「飛鳥ここ覚えておきなさい。損はしないから。一日90個限定のズコットも美味しいからチャンスがあれば並んで整理券貰うのもいいわよ。」茉央は飛鳥の顔を見た。「はい。覚えておきます。」飛鳥は茉央を見た。「このあたりは、1985年のつくば科学万博の跡地なんだよ。今、お店や工場や倉庫になっちやってるけどね。私は生まれてないものね。その当時の資料がつくばエキスポセンターにあるから興味あるなら見に行ってくれば?」茉央は飛鳥の顔を見た。そうこう言っている間に順番が来てエクレア10個を買うことが出来た。ズコットは決まった時間に整理券を配布している事を知った。飛鳥は今度来て見ようと考えていた。「そこの池の芝生の上でエクレア食べようか?桜は終わったから人は少ないと思うよ。桜が見事の頃は人でいっぱいだから。」茉央はお金をはらって箱を受け取った。店員が「有り難う御座いました。」と二人に頭を下げた。車に乗ると公園の駐車場に車を停めた。池まで二人は春の気持ち良い風の中池まで坂道を下った。芝生の上に徐に座った。エクレアの入った箱を広げてエクレアを食べ始めた。エクレアの底にクッキー生地がサクッとして飛鳥は声をあげた。「うわぁ!美味しい!」飛鳥は目をまわるくした。山新の自販機で買ったコーヒーを開けて一口飲んだ。茉央も「久しぶりに食べるけどやっぱり美味しいなあ?」茉央もコーヒーを開け一口飲んだ。「茉央さんにつくばに居てくれてありがとうと言いたい。美味しい物紹介してくれる。おかげで太っちゃうなあ?」飛鳥はヘラヘラ笑った。「万博当時はここの後ろに観覧車とジェットコースターがあったんだよ。当時の写真で知ったんだけど?」茉央はウンチクを語った。「そうだったんだね。桜綺麗だろうな?」飛鳥が言うと強い風が吹いて池の水面を揺らした。




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