第17章 飛鳥真システムを構築する
鬼ケ窪モータースで400万円を支払ってから約1カ月が過ぎた頃、ユーチューブの悪質広告主達を一掃する真システムが出来て試した。成功し、悪質広告は流れなくなった。プレミア厶会員じゃなくても流れないようにした。飛鳥はプレミアム会員ではなかったのでユーチューブを見るたびに流れていた。詐欺紛いの広告に鉄槌を打ったのであった。悪徳弁護士事務所の広告やクリニックの広告、絶対に高齢者をターゲットにしていると思われる薬の広告。個人の一人よがりの広告がきらいで、そんな広告を平気な顔で流し続けていたユーチューブにも抗議するだけにやった事だ。「茉央先輩。ユーチューブ見てください。広告流れませんから?私がウィルスシステムを忍ばせました。私プレミアム会員ではなかったのでいつもうっとおしく思っていたんです。」飛鳥は、上ずった声で茉央に報告すると「あっ本当だ。マイケルに怒られないかしら。アメリカ企業を刺激しちゃって!」茉央は、良くやったの言葉より、マイケルの事を心配していた。「別に怒ったら怒ったで私、マイケル達と差し違える覚悟出来てますから?」飛鳥は低い声で言った。「あんた、自分が何言ってるかわかってんの?マイケルを裏切る事は、捕まるって事よ。バカじゃない。とちくるった?早く解除しなさい。もう少し儲けてからでも遅くないよ。」茉央は厳しい口調で飛鳥に言った。「茉央先輩。私は最近こんなので良いねかな?って疑問を持っていました。早くマイケル達の管理化から抜け出さなきゃと。最近、お金取っても全然嬉しくないし、興奮しないんだもの?レースの方が興奮出来るよ。茉央先輩、もう少し儲けてからにしますよ。解除します。茉央先輩に迷惑かけたくないので。」飛鳥はションボリした声で約束した。「あんたの気持ちは良くわかった。そうしなさい。まだ捕まりたくないでしょう?レースやりたいでしょ?」茉央は飛鳥をなだめた。「はい。解除します。」飛鳥は茉央にはっきり言った。電話を切るとすぐに解除した。スマホでユーチューブを開くと広告が流れ始めた。飛鳥はこのシステムは二度と使えなくなる事が残念だった。「ちきしょう!」とどなった。「あーあ!つまんねえつーの!走りに行くか!」飛鳥はマロにご飯をあげてレーシングスーツに着替えグローブをはめて、ヘルメットを持って玄関に座りレーシングブーツを履いた。下駄箱の上のケースからキイを取って、玄関を出て鍵を閉めて、GRヤリスRZに乗ってエンジンを始動させアクセルを2回踏んだ。タイヤを鳴らして駐車場を出た。つくばサーキットまで一般道を制限速度で走った。つくばサーキットに着くと受付で受付をし、トランスポンダーを借りた。その足で車検場に入ると係員が2人いた。車から降りると「こんにちは!車検お願いします。」飛鳥は係員の田中係長に挨拶をした。「こんにちは。あんたか?走りに来たんだ?」田中は飛鳥の顔を見て優しく微笑んだ。「トランスポンダー付けとくからな?車検はOKだ!気をつけて無理なく走れよ」と田中は右手の親指を立てた。「有り難う御座います。」飛鳥は頭を下げてヘルメットをかぶった。本線に2台の車が走っていた。青の34GTRとグレイの35GTRだった。ホームストレートを走る2台をやり過ごし、コースに入った。飛鳥はスタートラインに車を一旦停めて自分のタイミングでスタートを切った。良いスタートだと自分は思った。第1コーナーはブレーキを踏むのを遅らせたがうまくまわれた。立ち上がりでアクセルを思い切って踏むと車が良い反応をした。気分よくs字コーナーをクリアして、第1ヘアピンをうまく攻略した。自分では前回より良い走りが出来ていると思った。ダンロップコーナーと80Rコーナーをクリアして前回事故があった。第2ヘアピンへと向かったブレーキはギリギリまで我慢出来た。うまくクリアしてバックストレートでアクセルをベタ踏みで180キロで走れた。そのまま最終コーナーへ思い切って突っ込んで立ち上がりでアクセルをベタ踏みした。ホームストレートで180キロは出た。第1コーナーも突っ込んだ。ノンブレーキだった。少し怖かった。第1コーナーの出口でアクセルをベタ踏みしてs字コーナーをクリア、第1ヘアピンをクリア、ダンロップコーナーをクリア、80Rコーナーをクリア、第2ヘアピンでは入口でブレーキを踏んだ。スピードが出過ぎていたから。第2ヘアピンの立ち上がりでアクセルをベタ踏みしてバックストレートで190キロで最速をマークした。最終コーナー入口はノンブレーキで攻めた。最終コーナー出口でアクセルをベタ踏みしてホームストレートを200キロで駆け抜けた。最速タイム更新。自分でも良い走りが出来た周回だと思い。3周目も攻めの走りに出た。第1コーナーを突っ込んだ。ノンブレーキだった。第1コーナー立ち上がりでアクセルをベタ踏みしてs字コーナーをクリア、第1ヘアピンをクリア、ダンロップコーナーをクリア、80Rコーナーをクリアして第2ヘアピンもノンブレーキで入って行った。立ち上がりでアクセル全開でバックストレートで200キロが出た。最終コーナー入口をノンブレーキで入って立ち上がりでアクセルをベタ踏みして立ち上がりホームストレートで210キロをマーク最速だった。4周目は無理せず普通に走った。ピットレーンに入ってピットに戻ると35GTRと34GTRが停まって男女が話をしているのが見えた。飛鳥が車を降りると女性が近づいきた。「あなた?この車、琢磨君の車ね。鬼ケ窪モータースで買ったんでしょう?なくなっていたから誰かに買われんだと思っていたのよ。そうか?あなたが買ったんだ!これ、良い車でしょう!当たりだわ!あなた。私ね。手子生ジュジュっていって、鬼ケ窪モータースの常連なんだよ。この青の34GTRはあそこで整備してもらっている。よろしくね。」ジュジュは右手を出した。飛鳥もグローブをはずして握手を交わして「中西飛鳥です。ジュジュさんよろしくお願いしますします。」飛鳥はジュジュの顔を見てニコリ笑った。「飛鳥ちゃんか?可愛いね。年いくつ?このサーキット何回目かしら?この後一緒に走りましょう?彼は土浦の走り屋の九重純君。25歳よ。ふざけた車乗ってるけど腕は大した事ないから。まだヒョってから?」ジュジュは飛鳥の顔を見てニヤリ微笑んだ。「私も25歳です。このサーキット今日で2度目です。新人です。前回は琢磨さんと紬さんと走りました。」飛鳥はジュジュの顔を見て優しく微笑んだ。「私の年はいいか?言わないよ。あの2人と走っているんだね。あの2人速いだろう?」ジュジュは飛鳥の顔を見てニヤニヤした。「速かったです。琢磨さんが58秒代で紬さんが59秒代でした。」飛鳥はジュジュの顔をチラリ見た。「九重君が57秒、私が58秒だから無理してついてこないでよ。飛鳥ちゃんは1分後半じゃない?多分!」ジュジュが飛鳥の顔を見て優しく微笑んだ。「はい。そうです。1分19秒です。今日は3周回ったんですが1分17秒くらいにタイムは縮んでいると思います。わかりましたからお二人の走りを後ろから見させていただきます。」飛鳥はジュジュの顔を見た。「じゃあ行くか?シグナルの捜査頼むから。先に出ていて良いよ。インコースは飛鳥ちゃんね、真ん中私、九重君はアウトでお願い。」ジュジュは2人の顔を見てスマホを取った。最後にジュジュがスターティンググリッドに揃った。シグナルが赤かは青にジュジュ変わると九重とジュジュが猛ダッシュで第1コーナーに入っていって鼻を九重が制しトップに立った。それを見ながら飛鳥も全力で2台を追った。が全然後ろにつく事は出来なかった。飛鳥もアクセルを思いきり踏んだ。最終コーナーでジュジュに追いついた。立ち上がりで置いていかれてしまうが先輩達に少し手が届いた感じがした。最高の1周だった。そう言う走りを5周続けレースは終了してピットに戻るともう2台は停まっていた。飛鳥が最後に入って行くと2人が拍手で迎えてくれた。飛鳥はそれを見て涙ぐんでしまった。泣いているのがバレない為にも最後までヘルメットは脱がなかった。「飛鳥ちゃん。あなた、頑張ったよ。アクセル良く踏んだね。これから走り込めばもっと速くなるよ。後、鬼ケ窪モータース社長に言ってビッグタービンをつけてもらいな?もっとパワーが出るから!」ジュジュは褒めてアドバイスをした。「そうですか?ビッグタービンですね。言って見ますか?」飛鳥はヘルメットの中からジュジュの顔を見た。「飛鳥ちゃん。遠回りになるけど道の駅常総行った事ある?美味しいメロンパンと常陸牛の焼き牛めしでも食べて帰らない?私、御馳走すっからさあ?」ジュジュは飛鳥の顔を見た。「行った事ないです。引っ越して来たばかりなので。行きます。教えてください。」飛鳥はもうヘルメットをぬいでいた。ジュジュの顔を見てニヤリと笑った。「九ちゃんも行けるよね。」ジュジュは九重の顔を見て優しく微笑んだ。「もちろん。」九重はジュジュの顔を見て優しく微笑んだ。三人は受付に顔を出してリザルト表を貰った。飛鳥はトランスポンダーを返却してリザルトを見て口を開けたままアグアグしていたら「飛鳥ちゃん。どうだった?」ジュジュが声をかけてリザルトを覗いた最終ラップの1分10表666がベストリザルトだった。「飛鳥ちゃん。凄いよ。約10秒縮めたじゃない?私は58秒555だ。九ちゃんは?」ジュジュが九重に尋ねた。「僕は、58秒222です。」九重はジュジュの顔を見てニヤリと笑った。三人はつくばサーキットを後にして道の駅常総に向かった。国道294に出ると右折し、道の駅常総に向かった。先頭はジュジュが走り続いて九重、一番後ろに飛鳥と続いて駐車場に入った。平日なので車は少なく何処でも停められた。丁度3台停められるスペースがありそこに停めて、店内に入った。まず、メロンパンを買えるだけ買うと飛鳥は5個にした。ジュジュは10個、九重は、3個だった。そして、いなほ食堂に入り常陸牛の焼き牛めしを3つ頼んだ。しばらくすると料理が運ばれて来た。「頂きます。」飛鳥は合掌し箸を持った。一口肉をたべて目を丸くしジュジュを見つめた。「コレ、おいしいですよ。」飛鳥は笑顔になった。「私、今日で2回目なんだ?この間食べて美味しかったから2人に勧めたんだよ。」ジュジュが2人の顔を見た。九重も「頂きます。」合掌し箸を持ってお肉を口にして目を丸くさせた。「柔らかくて美味しいです。」九重はジュジュの顔を見た。「頂きます。」合掌し箸を持ってジュジュがお肉を口にすると「これよ!これ!」と叫んだ。あっと言う間に食べ終えた。「ご馳走様でした。」合掌し三人は箸を置いた。レースの話しをしないで夢中で食べた。飛鳥は、「また来よう。茉央さんと。」と呟いた。三人は店を出て車に乗り込んで帰路についた。




