黒木淳のお話12 ヤッタマン
真子と一緒に帰ることになった黒木淳。
真子と一緒に歩く。理沙と帰りたいと思っていたが、用事があるなら仕方がない。
真子「こうして2人で歩いてみて思ったけど、淳くん中学の時と比べて背伸びたね。」
淳「そう?」
自分でもあまり気にしたことはなかった。
真子「20㎝は伸びているよ。顔はあんまり変わってないけど。」
褒めているのかそれとも…?
「悪口…?」
真子「ふふ。いやいや違うよ。褒めてるの。可愛いまんまだなって」
淳「…まあいいや」
真子は笑った。
真子「変わらないね。本当に」
淳「真子は中学の時よりかわいくなったよ」
「そう思う?」
真子は嬉しそうだ。
「うん、めっちゃ思うよ」
分かれ道に来た。真子とは道が違う。
淳「俺こっちだから。じゃあ…」
真子「ねえ」
真子に肩をつかまれた。
淳「ん?」
真子「理沙とはどうなの?」
なんだ急に。
「今のところはいいと思うけど」
真子「そうじゃなくて。あっち」
淳「あっちって?」
真子は耳に口を寄せてきた。
真子「セックス…」
淳「ああ…」
何かと思えば…
真子「付き合ってもう6ヶ月でしょ?しかも中学2年生からの知り合い」
淳「一応何回かね」
噓。実はもう何十回もだ。