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深窓令嬢と悪役令嬢

ハナエのメモ


===================


ここは、蕾の世界←絶対そう!

※「蕾の世界」という文字は二重線で強調されている。

※横に殴り書きで「ゲーム」と書かれている。


1、マリエッタ←マホりんの声カワイイ、大事だから書く!!役違いすぎてウケる

・悪役

・ナイスボディでゆーわく

・マリエッタはビッチで嫌われてる

・王子と婚約すると最後死ぬ


2、マリエッタ弟←攻略対象、要注意!関わらない方が◎

・ワンコ、腹黒

・マリエッタ嫌い(理由?)


3、マリエッタ兄←要注意!関わらない方が◎

・笑わないが美形

・親の領地つぐからマリエッタを捨てる


4、王子←攻略対象

・キレイな顔、頭いい

・せいそ系が好き

・血が濃くなるからマリエッタがちょうど良い結婚相手と思ってる


5、貴族せがれ←攻略対象!!!!

・自由人のふりをしてる

・ホントは超頭良い

・オレ様

↑推し声!こうなり様♡♡とりあえず会えたらアピる


6、ぼんぼん←知らないモブ、楽そうだからおとす

・バカだけどいいやつ


7、ヒロイン

帰るからスルー!


やること

・王子以外にマリエッタを好きと言わせ結婚する

↑トゥルーエンドで帰れる??

※「トゥルーエンドで帰れる??」は、二重線で強調されている。


===================


薫子は、メモを凝視(ぎょうし)した。


あまりに無言な薫子に、「カ、カオルコ様?」とリリーも心配して聞いてくる。


これは日本語だ。

この世界は、日本語が読めるはずなのになぜ読めないのだろうかと疑問が浮かぶ。


「リリー・・・これはステラ語よ?皆さんも読めるはずだけど。」


「えっ?いえ、これはステラ語ではないのでわからないです。申し訳ありません。」


・・・・・


薫子はわけがわからず、混乱する。


(リリーは嘘を言っていない。はず。馬鹿げている考えかもしれないけど自動翻訳のような機能があるのね、そう思っておくわ)


無理やり自分を納得させると、歴史学で感じた疑問も腹落ちはする薫子だった。


(やはり難解な日本語は、広がらないわよね)


薫子は、日本語に少し同情した。


再度メモを見直す。

知らない言葉が多すぎた薫子は、少々(しょうしょう)キャパオーバーになりつつも読解力(どっかいりょく)を総動員(そうどういん)し読み解いた。


薫子は眉間(みけん)にシワをよせて「重大なヒントがありました。」とリリーへ告(つ)げる。


「!!!」


薫子は、リリーへわかりやすいよう気をつけながら話を始める。


「こほん。まず、ハナエさんは同年代女性のようです。わたくしの国では若者たちが使う言葉として、例えば「ウケる」という言葉があります。これは面白いを砕(くだ)けた言い方で使う言葉です。また、わたくしの国では漢字という特殊(とくしゅ)な文字を使います。ほら、字数の多いこの文字のことです。この漢字は年齢に合わせて学びますので、ハナエさんが割と難しい漢字を書くけれど大人が普通に書ける漢字を書かないことから12歳以上17歳以下とみます。またハナエさんは、この世界を物語として知っていたようです。ちなみにこの世界にゲームはありますか?」


リリーは頷くと。


「チェスがございます。」


と簡潔に答えた。


薫子は、うなづくと


「わたくしの世界では、多種多様な種類のゲームがあります。例えばリリーが答えてくれたチェスのように、「もの」があって遊ぶゲームとデジタルで遊ぶゲームがあります。デジタルをざっくりと説明しますが二進法(にしんほう)を用いた数字の羅列(られつ)による信号を、コンピュータ内でプログラムしデジタル端末(たんまつ)に投影(とうえい)し遊ぶものです。この国には、今説明したものはありますか?」


薫子は一息(ひといき)に説明するとリリーへ聞いた。


「・・・カオルコ様、私は存じ上げません。」


「わたくしの世界と似たところがありましたので、もしかしたらあるかと思いましたが。そうですか。では、続けます。ハナエさんは、物語の登場人物を詳しく記載しています。マリエッタ様とマリエッタ様のご兄弟、そして一人の女性と数名の男性が登場するようです。男性のうち、「王子」と記載されている方がいました。これは第一王子のエリック殿下のことかと思います。それ以外の方は、貴族の御令息と他にもう一人。こちらは貴族かわかりません。また女性は簡潔に書かれているので女性ということ以外はわかりません。ただ物語の主人公のようです。あとは・・・わたくしもハナエさんと年が近いはずですが、全体的に私的に書かれていまして・・・意味のわからない言葉もあるので100%理解したとは言えないのですが・・・」


ここで言葉をきると、薫子は息をすった。


「わたくしが言える最も重要なこと、それはエリック殿下と婚約するとマリエッタ様が亡くなるそう・・・です。」

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