4ー27・アルヘンの最終計画
昔、7956000000立方メートルの機械宇宙、知性集合体。エルレード生物が、物理法則の存在しない宇宙〈スレッド〉を造り、《虚無を歩く者》をそこに呼んだ時。
この唯一の宇宙の滅びゆく生物群と、永遠に生きる虚無との戦いが始まった。
やがてエルレード生物は、この宇宙から天然物質としての水を消すことを決定した。
これは、《虚無を歩く者》に対して、時間稼ぎとして、非常に有効だった。物質に影響を与えるためには、物質同士の総合作用に影響を与える必要があるからだ。たとえ実体なきものだろうと関係ない。物質は実在のものだから。
一方で、〈エルレード〉よりも後に、生物の敵のことを知ったアルヘン生物は、まだ水がこの宇宙に存在していた頃に、錬金術師と呼ばれるようになる生物兵器を造った。物質を介してしか、関わることのできない敵に、機械を使わず、心層空間との間にさえほとんど何も挟まないで物質と繋がれる彼らは、この宇宙で虚無と戦う方法としては、1つの最適解であったろう。
しかし水に特化した錬金術師のアトラが、虚無に同調し、生物を裏切ったことはどれくらい計算外だったか。想定されていなかったわけでは絶対にないが、同じく錬金術師の仲間であったシェミアの心層空間が、アトラのそれと混じり合う事態というのは、誰も考えてなかったろう。おそらくその原因の一端である虚無自身も含めて、この宇宙でそんなことが可能であるだなんて、知らなかったろうから(エルレード生物は、知っていたかもしれないが。錬金術師はアルヘン生物の単独計画だった)。
ミーケが、最終的にミーケの状態で〈ジオ〉にいたのは、完全にただの偶然だったのだろう。
宇宙から水が失われた時、錬金術師は、すでに失敗していた計画だった。そんな力にもう意味もなかった。結局のところそれは、虚無への直接的な攻撃ではないし、それに繋がって直接的に知りたかったことはもう全て知られていた。生物全てを裏切った友達を裏切った女の子によって。
シェミアは、自分たちが理解したソレに関する全てのことを、〈アルヘン〉の仲間たちに伝えた。非常に重要であったことが、それがネットワークを基盤にしていないということ。
興味深いことに、エルレード生物ですら、最初は勘違いをした。ソレがつまり、真空、虚無に生じたネットワークだと。
そしてこの時点で、ほとんどの計画は諦められたに違いない。ネットワークでないということは、それがどういう形にせよ、知的生物ではないということだ。例えば、生物兵器としての錬金術師は、《虚無を歩く者》がどれほど生物らしくなくても、結局、ある種の知的生物であることを前提としていた。
それから、アトラがそれに取り込まれてしまったことは、それが知的生物と前提した場合の、どんな解析の結果よりも、それが複雑な現象であることを示唆していた。
つまりそれは、発生した知的存在そのものではなく、別の領域、おそらくは虚無の方に生じた世界の、知的存在(それに知性がないだなんて絶対にありえるわけがない)自体が、すでにテクノロジーによって生じた何かであることが、ほぼ間違いなくなった。しかも、それが虚無という世界において、神々のように偶然で生じた機械なのだとしても、別に知性のネットワークがあるのだとしても、それまでの情報だけですでに、それが動力源を何度か意図的に供給されていることも明らかだった。動力源も虚無の一部、虚無は無限であるから、だとしたら、この宇宙の存在だけで、それを殺す術はおそらく見つけられない。
「アトラの件で、虚無側のテクノロジーを確信したでしょう。アルヘン生物は、神々より、エルレード生物より、早くにそれを知ったのだと思います」
後から見ると、《虚無を歩く者》が神々を恐れた理由も、明らかだ。神々が、つまり別の宇宙の生物の再現機械であったなら、この宇宙に対応した虚無のテクノロジーを狂わせる要素になりうる。
実際に、神々は虚無に消された後にも、新しい手がかりをいくつも残した。後世の生物、例えば人間をアルヘン生物に変えても、長く生きたエクエスでも、特別に改造されたミラでも、アルヘンの知恵は越えられない。だけど、人間に与えられるものには、神々が残した情報があった。
もちろん、あらゆる賢き生物群による、敵の研究も進んでいた。
ミラには全てが与えられ、彼女は期待通りに答を見つけ、期待に反して、自分の足では旅立たなかった。
全てが繋がっているようでもある。実際にそう考えてもいいかもしれない。いくつも宇宙があって、そのうちの一部、それでも数多くの宇宙での戦いの計画があった。最終的に機能するのがどれでもよかった。ただ一番、多くの糸がそこに繋がれたものが実用的というだけ。最終的に多くの糸が絡んだのが、この宇宙、ミラの宇宙、ザラの宇宙、エクエスの宇宙、〈ジオ〉。
リーザが推測していた通りだ。
〈ジオ〉の計画はシンプル。科学コミュニティの研究者と、軍事国家の兵士と、それに緑色の血液と、神々のガラクタ船。
「ミズガラクタ号は、わたしは今は確信してます。この船を造ったのは生物でなく機械。別の宇宙の生物の再現機械、神々です」
それからザラが、船内の全員の前に表示させた映像は、船や血液の表面の形でなく、三次元的に入り組む、極度に圧縮された迷路を、四角い何かが彷徨っているような、そんな構造。緑液、ミズガラクタ号、それらが共有している、ある部分構造。
「「「クォーク式じゃない?」」」と、すぐに思い浮かんだ疑問を口にしたのは、スブレット、エルミィ、フラッデの3人。ただ、エクエスやネーデ生物たちも、同じ可能性を考えた。
「はい、これは、今のわたしたち、ジオ生物の物理構造の基盤となるスフィア粒子は、クォーク式とは、つまりこの宇宙で最もありふれている素粒子系とは何の関係もありません。ユレイダ、あなたなら、これを知っているんじゃないでしょうか? わたしには驚くべきことに、これはわたしたちの古いクォーク系を、再現することで偽装されていました」
「綠液は、赤い血液の代わりじゃなくて、カモフラージュ」
たった1人、今やそれ(赤い血)を残した最後の生き残りである、自身の体を見るリセノラ。
「意識樹を利用したのなら不可能じゃない。アルヘン生物は、ぼくらも、神々も、上手く利用したみたいだ。多分、ぼくらよりずる賢いな」
ユレイダは、楽しそうだと、ミーケは感じた。アルヘン生物は、今の人間に近いと言うのなら、人間にはそれがどういう生物だったかわかりやすいだろう。とても賢くて、自分たちで自分たちのことをとても善良だと定義した、堅苦しい複雑宇宙機械生物からすると、どんな存在だったか。
「《虚無を歩く者》ですら、これがそうだと気づけていないでしょう。というか気づかれていたらもっとずっと昔に、わたしたちはとっくに滅ぼされていたと思います。わたしたちが気づけるかどうかも賭けだったに違いありません。でも母は気づけたでしょう。あの人は他の宇宙を何も知らないでも、それを確信できた。わたしにはわからなかったけれど」
とにかく、それは特殊なクォーク式でないだけでない。
「これは、別の宇宙の生物構造に違いありません。もともとは、つまり神々の宇宙の生物のものです」
別の宇宙。そんなものが存在するかどうかもわからない。だが、現にこの宇宙では、生まれることのない生物構造がある。それをこの宇宙で再現した機械が神々だったとすると、その構造を部分として、生物構造に投影させて含ませたのがスフィア粒子、緑液。
「そんなこと、本当に可能かな?」と、聞いたアイヤナだけではない。他に説明がないというだけでは、そんなこととても信じられない者たちは。
「1つだけ、可能な方法がある」
ユレイダには、もう簡単なことではあった。
「はい、1つだけ、心層空間が混じりあえるものなら、そんな現象は、そもそも虚無がこの宇宙に与えた影響のためでしょうけど、例えばアトラがそれと繋がるよりもずっと昔、本当に初期の話でしょう。もしかしたら、この宇宙以前のどこかの現象の影響が続いてきた結果なのかもしれません」
《虚無を歩く者》が、どういう存在かはともかく、それが虚無に発生した知的構造なのは間違いない。虚無|(つまり有限である物質領域の外部領域)が実在するものなら、そういうものが発生すること自体は、それほど奇妙ではない。奇妙なのは、それがこの宇宙に現れて、感情を学んだことだ。滅びゆく宇宙の生物にはわからないものかもしれない。いずれにしろ永遠の時間が、それを虚無にもたらした。
「とにかく、重要なことの1つは、本来は決して交わらない心の混じり合いが、この宇宙で発生できたということです。だからこそ、シェミアは、アトラの水の錬金術師の構造を奪って、このジオの宇宙にやってこれた。どこかの時点で、この宇宙の計画が神々の素材に関係するものとわかったからかもしれません。そもそもガラクタ船の動力源が水だったことは、ここでの計画に、結局水の錬金術師が必要であったことを示しています。水が失われた宇宙であっても。ただし、ここに現れるのは、本来はミーケでなく、アトラでさえなかったのでしょうが」
「アルヘン生物は、意識樹を参考にして、心層空間に直接的にスイッチをつなげる物質コントロールシステムを作った、としたら」
エルミィにも、もう理解できた。
ほとんどの計画が無駄になっても、ジオの計画が残った理由が、完全にわかった。これは、やり直しの計画であったからだ。あまりにも間違っていたことが多かったということ以上に、間違っていたいくつかに、あらゆるパターンの計画をズタズタに破壊してしまうような、致命的になりうるものが多すぎた。
ジオ生物の計画は、その閉鎖宇宙で、まさしく死と再生の神になっていた、リリエンデラという、つまり神々と同じような存在。おそらく別の宇宙の生物の再現機械を利用し、そこで発生した生物を、アルヘン生物と同じような、虚無と戦える知的生物へと変えるのが始まり。
「お母さんはミーケと出会って、彼が」
そこでザラは、ミーケには素直に伝えた言葉を、みんなの前では少しだけ変えた。
「"世界樹"の子みたいだったことを喜んだかもしれません。ここに案内役のできるアルヘン生物がいることはおかしくなくても、それが水の錬金術師だったなんて、低い確率です。本当は、案内役とは別に、新しい錬金術師を造るはずだった。昔とは違って、緑色の血液を持った、本物の人間と同じような。でも、ミーケはすでにここにいる」
「アルヘン生物たちの、本当の最終計画は」
ミーケも、もう確信していて、それは自分で言うつもりだった。だけど、船の仲間全員でいるとき、よくあるように、一番若い少女と、見た目の年齢は同じくらいの物理学者の少女に、先を越される。
「別の宇宙を作るの? まだ虚無だって対応できない、全く新しい宇宙を。それ、可能?」
ミズガラクタ号と、緑液と、意識樹と、後はいくつかのシステム。本当にそれは、そこまで計画通りなのか? 今ミズガラクタ号に揃っている者たちで構築できる、ほとんどのシステム。ここまででわかっている《虚無を歩く者》の情報、この唯一の宇宙のこと。全て合わせて、少し考えるだけでも、その方法は思いつける。他にないからだ。
しかしスブレットには、わからないこともある。
つまり、虚無に再び水の錬金術師が繋がればよいのだろう、以前のアトラのように。ただしこの宇宙ではなく、全く新しい別の宇宙においてだ。これまでで、《虚無を歩く者》に最も近づくことができたのが本当に彼であったなら、水の錬金術という接続手段が、生物が取れる、数少ない有効なものであることは間違いない。
アトラが失敗したのは、というより何もしないで、ただ虚無のために生物を裏切ったのはなぜか。それがどんな複雑な流れか、あるいは単純な流れかはわからないが、最終的にその感情に強い影響を与えられたのは確かだ。そして感情の変化には物理的な動作が必要だ。実在の確認されたことのないシミュレーション上の種も含めて、生物は全てそうだ。感情を持っているけど、それは心層だけのものじゃない。あるいは心層空間は物質なのだろう。
そして、虚無と繋がっても、その時に何があろうとも、感情への直接操作を絶対に許さない防御法が1つある。つまりそれは、別の宇宙で接続を実行すること。実際、たった1つだけしか知られていないこの宇宙の中に含まれている小宇宙ではなく、本当にこことは違うどこかでだ。
真に別の宇宙。これまでどんな方法でも発見できなかったのだから、おそらく発見できることはこれからもずっとないだろう。だから、それが必要ならば造るしかない。どうやって造るか? 本来はいかなる方法でも無理だろう。錬金術だろうが、宇宙計算機だろうが、別の宇宙の生物の再現機械ですら、そのためにできることなどない。
だが、実際にはもうこの宇宙は、ただ唯一存在しているだけの世界ではない。この宇宙には、この宇宙でない外側からの流れがずっと存在している。ソレが現れてからずっとだ。《虚無を歩く者》。
つまり、ソレをどうするにせよ、どうにかするために近い領域に引きずり下ろすための舞台として必要な宇宙を造るのに、虚無という、その敵の領域それ自体を利用可能だ。もっとも、この宇宙において、《虚無を歩く者》そのものと戦って、すぐにやられない、時間を稼いでくれる誰かも必要になるのだが。だがもちろん、実際にたったひとりで突然に戦うことになっても、その場からソレを退けることさえできた仲間も今はいる。その化物娘の故郷である、軍事国家、それはこれまで宇宙に存在した、どんな兵器よりも強力な生物兵器とも言えるだろう。
ただ、スブレットには、新しい宇宙を造るところまでは推測できても、いったい、その宇宙が、すでにはるか昔からソレにとって慣れた宇宙ではないことを、あらかじめ知るすべがわからなかった。エルミィには、それもわかった。
「可能だわ、いえ可能でないなら、はなからわたしたちに勝ち目はないわ。《虚無を歩く者》にとって、ここには厄介な敵になりうる存在がたくさんいるにも関わらず、この宇宙にこだわってる。珍しいからか、あるいはもう求めている宇宙構造をたくさん壊してしまった後か。で、これは絶対重要よ。この宇宙に来た時、ソレはこの宇宙の何にも適応していなかった。この宇宙だけじゃない。ここと似ている全ての宇宙においてありふれてるだろう水にさえも。つまり」
「この宇宙は特別?」
「それは驚き」
本当にそうだとして、そのことについてはそれぞれに思うところがあるらしい、アイヤナとリセノラ。
「まあでも、その点は、ここでの話においては大した問題ではないわ。大したことあるのは、意識樹も使えるなら、擬似的な永遠の宇宙でも、虚無が全ての宇宙に対して虚無なのだとして、最初にこの宇宙に現れた時には、まだ現れてない宇宙のパターンが算出できるはずよ。つまり、虚無が出会ったことない可能性が高い宇宙が。だからそれを造ればいい。後は錬金術で繋がって、どうにかする。ただ」
実際にそれを実行した場合、ソレを殺せるかどうか、その結果にも関係ない、この宇宙に必ず来るだろう結末も、彼女にはすぐ確信できた。。
「この宇宙も、失われるわ」
だが、そう言ったエルミィは、ザラが否定の言葉を返してくれることを期待しているようにミーケには見えた。儚い希望だったが。
「わたしたちのシミュレーションでも、そう出ました。やっぱりそうなんですね。アルヘン生物は、本当にこの宇宙だけであろうと、そうでなかろうと、悲劇はここだけで終わらせるつもりだったようです」
それから、まだ疑問をたくさん抱えている者たちに、さらに説明はせず、しばらく、静かな考える時間をその場に落とすザラ。
「つまり」と、自分なりに理解できたところで、沈黙を破ったルカ。
「アルヘン生物の〈ジオ〉における計画というのは、ジオ生物に特殊な力と、高度な文明を与えて、〈ジオ〉に来ていたアルヘン生物や、そこに来てなくてもどこかにはいるだろうエルレード生物にも協力してもらう。後はみんなで、別の宇宙を造って、そこから錬金術でつながって、あとはどうにかしてくれ、てこと?」
〔「きみはジオ系としては修行中の身らしいが、優秀だという話も本当みたいだな」〕
独特のユーモアでもあるような、ロキリナ生物タキムの言葉。
「それで、ザラ、おまえはミラに同感なんだろ」
そう、ザラのあの偉大な母の見解なら、エクエスも知っていた。
「意識してるしてないはともかくとして、ここまでおれたちは、ずいぶんあの古い生物たちの計画に乗っかってしまってたみたいだけど、おまえはこのまま乗り続ける気はない。だろ?」
「はい。わたしたちは、この宇宙を犠牲にする気はありません。わたしは」
「ザラだけじゃないよ。おれたち二人で決めた。ここは唯一の宇宙でいい。だって、ミラさんがそうだったように、おれたちは、宇宙のためでも生物のためでもない。今大好きな友達が一番大切だから」
「ええ、わたしたちが先に決めた計画ですここまではアルヘン生物の計画に乗っかるだけどその後は今のわたしたちのやり方で虚無と戦う」
その方法はまだわからなくても。
しかし、今はアルヘン生物が理想としていた状況ではない。おそらくもっといい状況だ。たった1つでなく、他の道を選べる可能性は決して低くない
「わたしたちは、もしこのことで、わたしたち自身が戦うことになっても、ずっと、ずっと友達でだっていれるはずです。だから、それぞれで決めてほしい。きっとアルヘン生物たちがそう考えたように、わたしたちはこの宇宙の生物、虚無の敵として、その永遠を終わらせるか。それとも、これまできっと何度も失敗してきたことなのだろうけど、でも、今のわたしたちで、もう一度だけ、大切な感情のために戦うか」
ザラもミーケも、ミラがそうだったように"世界樹"という世界が好きだった。そして、その一部である科学者として、この宇宙のためにすべきこと、最も正しい道をよく知っている。だからこそ、そうしてみんなに尋ねた。これまでどれほどの生物がそうしてきたか、もう一度だけ大切な全ての思い出のために間違ってみるか。それとも……
「はは」
エクエスは心から今が楽しそうに笑う。
「なんてずるい」
「それは、同感」と言うテレーゼも、口元は緩んでいた。
「そこの化け物娘が、お前たち2人の反対側に着くわけないって、絶対わかってるくせに。結果的に、他のおれたちには選択肢がないも同じだろ。今ここでそいつに勝てる訳ないしな」
「エクエスさん」
「リーザ」
ミーケも、その名を呼ぶ。
「ミーケ、1つだけ」
そこで彼女は彼の右肩に左手を置く。
「わたしは別に、この宇宙のためでも、生物のためでも戦うよ。そういうのを守るための兵器として生まれたんだからさ。だけどそれ以上に、わたしは、あなたたちを守るから。いつだって」
そもそも、答なんて本当はわかってる。
ずっと昔から決まっていた。
《虚無を歩く者》という外側の存在から、この宇宙を守るための戦いが始まった時からずっと、生物は、感情と思い出で機能する心層空間のための物質だった。
これまでどれだけの時間があった? 全ての重みのために、今も賢き生物たちは、世界に好奇心を持って、世界を愛して、そして……