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第2話 運命のガチャ

街の中心部に俺とエリがついた時間はなんと受付の1分前であった。もちろんこんなにギリギリにくる奴などどこにもいないのが当たり前である。俺は背中からエリを下ろす。

「足の具合はどうですか?」

「はい! 大丈夫です! ところであなたの名前を聞いていなかったね。名前を教えてください」

「えっと、俺の名前はロイただのロイです」

「ロイって言うんだ、いい名前ね」

彼女はそう言って笑顔を見せた。俺は少し照れて頰を赤く染めた。そんな話をしていると町中に鐘の音が響いた。それと同時にこの行事の司会者が開会式を始める。

「ゴホッン、えーこの度はこの行事に参加してくれてありがとう。えーとまずこの行事の説明をさせてもらうことにする。まずこの行事でやることは知っているかな?」

「ガチャガチャ!!」

参加している人々が一斉に声を上げる。

「その通り! まずあなた達参加者は全員ガチャを引いてもらいます。ガチャで決まるのはHP・魔力量・力・魔力・体力・知力・防御力・精神力・スピード・出会い運・ドロップ率・武器でございます! そしてそのガチャの中身は幻のSSから不吉のZまでに分けられております! 決めるのはあなたの運次第だ!」

参加者一同はその言葉を聞いてさらに盛り上がる。叫んでいる奴などもいる。そうしてガチャがスタートした。

「1番目の方来てください」

マイカの放送で流れる。しかし俺とエリは最後であるのはたしかである。40名ほどの参加者がいる。きっと俺たちが引けるのは1時間後くらいだろうと俺は確信していた。そんな中放送でSの武器が当たったと言う放送が流れた。あたりはとてもざわついた。それもかなり小柄な女の子が当てたらしい。Sの武器でこんなにもざわつくと言うことはきっとSSなんて出ないのであろう。放送を聞いているうちにエリの順番が来た。

「ロイ行ってくるね」

彼女笑顔でそう言った。

「行ってらっしゃい」

俺も満面の笑みで返した。俺はふと思った。俺たち他の人から見るとどう見えているのか。そんなことを考えていると放送でほとんどがSだと言うのが流れた。今引いたのはエリである。参加者の全員がざわつく。

「え、俺この後に引くの? 結構辛いんだけど」

独り言をボソボソ言っているうちに俺の番が回って来た。俺は気合を入れてガチャを回した。

「いいのきてくれー!!!」

俺は次の瞬間絶句した。

「え、まじで俺ほとんど不吉のZじゃん。」

俺は思わぬ形で周囲のみんなに注目をされる羽目になった。だが俺はまだ諦めていなかった。なぜなら最後の砦武器のガチャがあるからである。

「頼む神様仏様ぁぁぁ」

あれなんか見たことないものが出てきた。周囲の人々が静まりかえった。次の瞬間場が一気に盛り上がった。俺は幻のSSを当てたのである。

「よっしゃぁぁぁ」

思わず心の声が漏れてしまった。こうして俺のガチャの幕は閉じた。武器やステータスはギルドでもらえるそうだ。俺より先に引いたエリはもうギルドへ向かっているのだろう。俺はエリを追いかけるようにギルドへと向かった。

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