第1話 運命の出会い
俺は今年で16歳になった。16歳になったと言うことは人生の決まるあの行事がやってくる。俺は淡い期待を抱きながらベッドに横になる。虫の声だけが聞こえる静かな夜であった。
「明日俺の人生が決まる! 楽しみだな」
目が覚め時計を見るともう午後12時を過ぎている。俺はその瞬間身体中から冷や汗が滝のように溢れ出す。
「遅刻だぁぁぁ! やばいやばいこの機会を逃すと来年まで待たなくちゃになる。午後の1時からだからまだ間に合う。急げ俺!!」
顔を洗い歯を磨き朝食を食べ着替えをすませるとまるで脱兎のごとく路地を駆け抜ける。裏道を使い近道をしながら街の中心部へと向かう途中の曲がり角で女性にぶつかる。それが彼女との初めての出会いである。
「イタタタ! ごめんなさい。急いでいたもので」
と彼女は尻餅をつけた状態で言った。スカートの間からパンツが見える。きっと彼女は気づいていないのだろう。彼女の容姿はとても綺麗な青い髪の毛に綺麗な翠の瞳をしている。世に言う美女である。
「ごめんなさい! 俺も急いでたもので立てますか?」
俺は彼女に手を差し出す。彼女は俺の手を掴み立ち上がると洋服についた土を手ではらった。彼女は歩こうとするとよろける。きっとぶつかった時に足をくじいてしまったのだろう。俺は急いでいたが困っている人を見捨てることができないタイプであった。俺は彼女に背中を差し出す。
「背中に乗ってください。行き先まで送っていきます。」
彼女は顔を赤く染め上げている。
「お願いします」
「えっとじゃあ飛ばしますんでしっかりと掴んでいてください。」
「ははーい」
彼女は半べそをかきながら言った。
「そこを右、そしてそこを左でまた次の角を右」
と彼女に誘導されながら彼女の目的地まで向かう。俺は彼女の進む方向を考えるとあそこにしかたどり着かないことに気がつく。
「あのーどこに行く予定ですか? お姉さん」
「えっと街の中心部です」
やっぱりかと俺は思った。俺は同じ冒険者になる彼女の名前を聞いておくことにした。
「あなたの名前を教えてください」
「私の名前はエリ。エリと呼んでください」
そんなことを話しているうちに街の中心部えとたどり着いた。




