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終わって始めた花畑  作者: SHELLY・BOSS
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第3話・火種

人だかりが出来て2人ともうんざりし始めた頃

教室のドアが勢いよく空いて、百合が入ってきた。


「 ごめんねみんな!寝坊しちゃって・・・ 」


百合は恋斗と綺凛の周りに生徒が居る事に驚いて、言葉を詰まらせてしまった。


「 えーと・・・黒川さん達から離れて、席に着きましょうか。 」


『 先生、嫉妬してるの〜? 』


『 私たちは黒川くんと仲良くなりたいんです〜 』


『 黒川くんの事、知らないから嫉妬してるんだ〜 』


何人かの生徒が百合に反抗的なのと対照的に、恋斗と綺凛は冷や汗を出しながら席に戻るように促している。

だか、声を上げた生徒は座ろうとせずに百合を正面から見詰めて、挑発的な態度を取っている。


「 いい加減にしなさいよ・・・恋斗、綺凛。

良太と牡丹にしっかりと報告しますから、帰ったら覚悟しなさい。 」


「 ちょっ。悪いのは、このバカの顔だよ!あたしは被害者なのよ! 」


「 はぁ?お前の化粧が濃すぎるからだろうが!俺は悪くねぇよ! 」


2()()()()報告しますから。席に戻りなさい? 」


百合が穏やかな笑顔で生徒達に言うと、そそくさと素直に座った。


( 先生、目が全然笑ってなかったよな・・・ )


全員がそう思った。


「 挨拶が遅れましたが、副担任の白川百合です。質問はHR(ホームルーム)が終わってから受け付けます。 」


そう言うと、明日からの授業の段取りや宿題の提出確認をしてHRを終えた。

百合が話終わったのを確認すると、気が強そうな1人の女生徒が百合の前に立った。


美加月朋美(みかづきともみ)です。黒川姉弟のファンクラブ会長を務めてます。先程の黒川姉弟への名前の呼び捨てを訂正して頂きたいです! 」


「 訂正?恋斗、綺凛。ちょっと来なさい! 」


ビクッと体を震わせて、2人は朋美の横へ並んだ。


「 私に呼び捨てにされて、嫌な気持ちになったんなら正直に言いなさい。 」


「 呼び捨ては別にいつも通りだし、構わないけど・・・百合さんの一人称が気になります。 」


「 あたしも少し気になってて・・・呼び捨ての事じゃないわよ! 」


2人がそう言うと、朋美は少し驚きながら、


「 第一、先生が生徒を呼び捨てにするのはおかしいと思います!2人の両親が聞いたらなんて言うか・・・ 」


(( 意味ないんだよね〜分からないのも無理ないか・・・ ))


「 2人の両親の事は良く知ってますよ?2人がどの部屋で作られまで。 」


朋美はキョトンとした顔になり、口が開きっぱなしになった。

すると、チャイムがなり百合が、


「 今日はここまで。皆さん下校です。 」


帰り支度を始めた恋斗と綺凛に、朋美が、


「 今日の事、ご両親に言いましょう!今からお二人の家に行きましょう! 」


「 いきなりなんだね。どうする綺凛? 」


「 あたしに聞かないで。まぁ、手っ取り早いでしょうけど。 」


「 さぁさぁ、行きますよ! 」


そう言って、2人の背中を押して教室から出ていった。

だいぶん良くなってきました。


お楽しみください┏●

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