知識と記憶
百合が畳を外すとアルミ缶の入れ物があった。
蓋を開けると、手紙と指輪が2つ入っていた。
百合が手紙を良太に手渡し、指輪は牡丹に手渡した。
「 良太が結婚する時、お金が無かったらこの指輪を使いなさい。サイズは合うとばぁちゃんの勘が言ってるからはめてみなさい・・・どう牡丹?サイズ合ってる? 」
「 合ってる!多分良太のも合ってるよ!凛さんって未来予知出来たんかなぁ。 」
牡丹が良太に指輪を渡し、はめてみると確かにサイズがピッタリだった。
「 凄い・・・さすがばぁちゃんだ。百合さん、ありがとう教えてくれて。 」
「 わたくしは凛さんに困った時は力になるように言われましたから。わたくしは恩返しのつもりですから、お礼はいいですわよ。 」
畳を戻してリビングへ戻ると、金蘭と向日葵が起きていた。
「 おはよう。あんた達、朝から何してたの? 」
「 おはようございます。あれ?2人とも指輪付けてるー! 」
向日葵が指輪をキラキラした目で見ていると、
ピンポーン♪
「 私が出るわ。そんな綺麗な指輪どこから持ってきたのか、説明しなさいよ。 」
金蘭が玄関に行って扉を開けると桜が立っていた。
「 先日の事を改めてお詫びに来ました。 」
「 そう。入っていいわよ。 」
金蘭は短く言うとリビングに桜を連れてきた。
「 皆さんおはようございます。昨日は本当に申し訳ございませんでした。 」
「 その事ならもういいよ。まったく・・・桜は昔から変わってないな。 」
「 黒川くんは凄く変わったね・・・ 」
桜は良太と牡丹の指輪を見て、暗い顔になった。
「 双子が出来たんだよ。ケジメとして結婚しない訳には、いかないだろ。桜も良かったらここに住むか? 」
「 え?いいの?あんな事したのに・・・ 」
良太は全員の顔を見渡すと頷いて答えてくれた。
「 俺はこの花畑荘は、1つの家族のような雰囲気にしたいと思ってる。一夫多妻のような、みんな仲良く生活出来る空間にな。 」
「 一夫多妻・・・黒川くんはハーレムを作ったんだね。 」
桜はジト目になって言うと、百合を見て、
「 凛おねぇ様もハーレムの一員なのかしら?」
「 良太さんの言うような雰囲気なら、わたくしも一員ね。それと、百合でいいわよ。 」
「 少し考えます。黒川くんのお世話になる気になったら、また来ますね。 」
そう言うと、頭を下げて桜は帰っていった。
次話は明日に投稿出来ないかもです。
鼻風邪をこじらせました。
皆さんも予防をしっかりとして下さいね。
お楽しみください┏●




