不思議な力と
夕食は金蘭と向日葵が作った、酢豚だった。
みんなで美味しく食べていると、良太のスマホに美咲からの着信があった。
「 もしもし。あぁ来たよ。やっぱり・・・うん。分かった。 」
美咲の所にも百合は来たらしい。
そこでばぁちゃんしか知らない事を美咲と話すと、そのうちまた来ると言って帰ったと電話があった。
「 あの人って、誰なんだろうね。 」
牡丹が良太に聞くが首を振るだけで、分からないようだった。
見た目は桜いわく、白川百合なのだか良太の祖母しか知らない事。
良太の祖母の口調にそっくりだった。
4人はあまりその話題に触れずに眠った。
翌朝
4人が起きた頃に白川百合は花畑荘にやって来た。金蘭と向日葵は買い物へ行って、良太と牡丹は世間話を百合としていた。
「 お邪魔するわよー! 」
突然、美咲が1人の女性を連れて花畑荘へやって来た。髪が長く、見た目は40代程のノートを持った女性だった。
「 えーと、凛さん。こっちに来てくれるかしら? 」
美咲はそう言うと、百合を食卓へ座らせた。
良太と牡丹にも来るように促すと、美咲と連れてきた女性も座り、話し始めた。
「 始めまして。セリカと申します。世間で言うところの占い師です。 」
そう言うと、頭を少し下げた。
良太と牡丹も、頭を下げて挨拶すると、
「 礼儀正しい2人ね。パパとママの真似をして可愛い子達ね。 」
牡丹の方を向きながら言うと、
「 あなたのお腹に手を当ててみて?嬉しくて動くわよ。 」
言われた通りに、良太と牡丹は少し大きくなったお腹に手を当てると、ピクリとした感触があった。
「 ま、マジかよ。初めてだよな・・・ 」
「 うん。お医者さんも、まだ動けないって言ってたのに・・・ 」
「 パパとママが大好きな子達なのよ。あたしが聞こえると分かって、元気になったのね。 」
そう言うとセリカは、ノートを開いて百合の方を向いた。
百合は眉を寄せて、セリカを見ると、
「 この子はうんざりしていたから、同意を得て私は入ってるのよ。あなたに追い出す権利は無いと思うけど? 」
「 うーん。そうらしいわね。上手いこと混ざりあってるから、剥がせないわね。 」
セリカはノートを閉じながら言うと美咲に、
「 お母さんは完全に溶け込んでます。あたしに剥がせないことはありませんけど、本体の魂の方が望んでいませんから。無理に剥がすと危険です。 」
花畑荘に沈黙の幕が降りた。
良太と牡丹はジッとセリカを見て、美咲は少し嬉しそうな顔をした。
別の観点から物事を見るのはいい事です。
次話は明日です。
お楽しみください┏●




