↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/2

プロローグ

「うぅん…おかしいなぁ…私、さっきまで雑貨屋さんにいたはずなんだけど」


何故だろう、私は何故森の中にいて、隣には見知らぬ黒猫がいるのだろうか。ふと空を見上げれば、沢山の星が不自然なほどに輝いていて、私の目を眩ませる。綺麗だなぁ…私の住んでた東京なんかじゃ見られない光景だなぁ。でもな、家に帰らないと…。


「はーぁ…どうしようかね。て、あ!待て、お前!!」


そんなことを思っていると、隣から黒猫が走り去っていってしまう。それを追いかけてどれくらい走ったのだろうか。不思議と疲れは感じず、どこまでも走れるような気分だ。体も軽いし、足も軽い。でも、黒猫はもっと早く走っている。それでも尚、止まらない黒猫の足。どこまで走るんだろう。余所見をした瞬間、腕に少しの痛みが走る。何か、障害物に当たったようだ。それも結構大きいものに。


「痛いなぁ…何?」


見上げれば、アーチがあった。淡いオレンジ色をしたそれは暗い所によく生えていて、とても綺麗だ。何か手がかりが掴めるかも知れないと、書いてある文字を読み上げる。文字は黒いインク、しかも筆記体で書いてあったので読み辛かったが。


「“welcome to Halloween town”…?ハロウィン街へようこそ?」


隣で黒猫がにゃあんと鳴いて、また走っていった。

やばい、追いかけないと。また走り出すと、また何かに当たる。さっきとは違って弾力がある。そう、まるで人に当たったときのような。謝らなければいけない、そう思って顔を上げると、そこにはかぼちゃ頭の人が…。え、かぼちゃ頭?何で?


「いやいや、悪いね。お嬢さん、大丈夫かい?」


そう言って、かぼちゃ頭さんが手を差し伸べてくれたのにもかかわらず、不覚にも私は、その場で倒れてしまった。倒れる寸前の歪んだ視界にみえたのは、先ほどの黒猫が人間の女の子に化けたような…そんな、夢みたいなものだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。