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念のため、病院にも行くとのことで
あたしはその場から一人で帰宅することにした。
「大丈夫か?すまねーな。」
雄輔さんが申し訳なさそうに言うけど
「大丈夫。」
この一言以外にあたしになにが言えただろうか。
レッカー移動する車と、タクシーで移動する二人を見送り
あたしは駅に向かって歩き始めた。
面倒見の良さは、恐らく誰にでも。
さっきの子はどんな知り合いだか
あたしは知らないけど、
きっと、仲間をほっとけないっていう気持ちが
雄輔さんを動かしてるんだろうなって。
当然のように付き添ってった。
・・・・・・・・・・
これ以外の選択肢はないと、
あたしにも理解はできる。
大破した車にショックで動けない運転手。
知り合いなら何とかしてやろうと手を貸すのは普通。
分かってるけど・・・・・
一人で歩く道がこんなに心細いとは
今日まで思わなかったな・・・・・
「ちゃんと帰れたか?ゴメンな。あんなとこで
一人置いてくことになって。」
部屋についた後、電話がかかって来た時
ホントに申し訳なさそうに言う雄輔さんに
「気にしなくていいです。
それより、お知り合いの方、大丈夫でしたか?」
と、大人の対応。
「ああ。大丈夫みたいだ。」
「それならよか・・」
と言いかけた時
「雄輔!ちょっとタオルとって~。」
と、声が聞こえた。
・・・・・?!
グルグル余計な妄想が頭の中を駆け巡る。
どういうことなの?
「あ、また明日な。じゃぁおやすみ。」
「あ・・・」
雄輔さんは電話を切ってしまった。
今どこにいるんだろう。
まだ一緒にいた。
病院?彼女の部屋?それとも・・・・・
悪い方へとばかり思考が流れ始める。
奈々美さんの顔がフラッシュバックする。
そして、奈々美さんの隣で腕を貸す菊池さんも・・・
あたしは・・・・
あたしはまた、置いて行かれるんだろうか。
選ばれるのはまた別の誰か?
あの人は誰?
雄輔さんを呼び捨てにしていた。
あたしより雄輔さんと親しい?
だよね・・・どう見ても。
また・・・・
目を閉じても、二人の後ろ姿がまぶたに浮かぶ。
それが怖くて、あたしは一晩中
まぶたを閉じることが出来なかった。




