↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さくら咲く  作者: みほ
PR
47/110

46

おばさんには悪いけど


いきなりあたしにいろんなことやれと言われても


なかなかうまくいきそうになかった。



じゃ、どうするか・・・・・


見えないとこでやるしかないでしょ。



いつもの出勤時間より2時間早く


あたしはさくら堂書店に出勤するようになった。


そして、雄輔さんや片桐さんには言ってなかったけど


店長に変わってパソコンで発注処理を行った。



幸か不幸か、彼らはパソコンに疎い。


ゲームとかなら出来るんだろうけど


エクセルとかは苦手らしい。


だから、朝早くにパソコンで処理する仕事は


誰にとがめられることなく進めることが出来た。



それから、店の前のはき掃除。


実はおばさんは、毎日これを一人でやっていたらしい。



そして、もろもろの雑用。


納品チェックをしている頃に


片桐さんと雄輔さんが出勤してくる。



「最近早いなぁ。」


「はい、そうですね。」


当たり障りない言葉でその場をやり過ごし


ちょうど出来あがっていたホットコーヒーを


サーバーから取り上げると


「良かったらどうぞ。」


と、二人に勧めた。



実は部屋に会ったサーバーを持ってきて


おばさんから預かったお金でコーヒー豆買ったのよね。


忘れてたけど、あたしはコーヒーが大好きで


会社ではいつも豆を挽いてから入れていた。



そのコーヒーは


菊池さんの好みじゃなかったらしいけど。



「喫茶店みたいね。」


片桐さんが満足そうにコーヒーを口にしながら


そう言った。


「モーニングはつきませんけどね。」


笑顔と共にそう返すと


「それは残念♪」


と、笑顔で返された。



あたしは気付かなかったけど、


この職場に来て、あたしが初めて浮かべた


ほんとの笑顔だった。


そして片桐さんに笑顔を向けられたのも


初めてだったかもしれない。



片桐さんには実は大きな心境の変化があったことを


あたしはまだ知らなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。