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そうだ・・・2階で仕事している店長にも
持って行こう。
あたしはお茶を入れてお盆にのせると
階段を上って2階のドアを開けた。
「お茶持ってきました。」
・・・・・・・・・・・・・
おかしいなぁ。聞こえなかったのかなぁ。
「入りますよ。」
そう声をかけてドアを開けた。
店長は机に向かって突っ伏している。
へぇ、珍しい、うたた寝かな?
疲れてるのかな?
なんて思いながら近寄ると
お腹を押さえて蒼白な顔をしていた。
「どうしたの!」
思わず叫んだ。
尋常じゃない顔色に心拍数が一気に上がる。
「騒ぐんじゃないよ。それより・・・・・」
しゃべりかけた店長が痛みのためか
顔をしかめて歯を食いしばった。
「救急車呼びます!しっかりしてください!」
あたしは机上の電話をとると
救急車の要請をした。
指先が震えて止まらない。
すぐに遠くにサイレンの音が聞こえてきた。
「呼んできますね!」
あたしは、階段を駆け下りて
店の前に走り出た。
ちょうどそこに救急車が到着して
隊員さんたちが降りてくる。
「こっちです!」
あたしは、隊員さんたちを誘導して
2階のおばさんのところへ戻った。
隊員さんが、様子を把握して店長を運び降ろす間に
あたしは店長のいつも持っている鞄を持った。
この中に保険証が入っている。
「どうしたんだ?一体。」
雄輔さんが走ってやってくる。
そして、担架に乗せられて運ばれる店長を見て
絶句した。
「え?何があった?」
軽くパニックになったあたしは
「あたしがついて行くから雄輔さんと片桐さん
お店お願いします!
また連絡入れるので!」
と、叫ぶように言って救急車に乗り込もうとした。
「何でお前が乗るんだよ。
いいから。俺が行く。」
順番から行けば多分、お店で店長の次に頼りになるのは
雄輔さんだ。
だけど、そんなこと言ってる場合ではない。
「いいから!店番お願いしますね!」
あっけにとられる雄輔さんと片桐さんを残し
あたしと店長は病院へと運ばれた。




