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翌日もおばさんはやってきた。
「さ、どうだい今朝の気分は。」
「疲れました・・・」
「まだ何にもしてないのに?」
「ええ・・・」
正直、ぐっすり眠れたせいか、
気分は少しすっきりしている。
しかし、やる気なんてそうそう起きるもんじゃなかった。
「親にいつまでも心配かけてちゃいけないよ。
どうだい、また一人暮らししてみちゃ。」
実は、実家での暮らしに少々気づまりを感じていた頃だった。
親にいつまで世話になっているのも気が引ける。
だけど、また人間関係を築いて行くだけのエネルギーが
あたしにはなかった。
それに不安だった。
「バイトなら務まるんじゃないか?
それともそれさえ無理かい?」
バイト・・・?
時間内、自分の仕事だけやってればいい?
保証もない代わりに制約もない。
それなら・・・・
こうしてあたしはバイトを始めることにし、
家を再び出て一人暮らしを始めた。
人間らしく生きていくために。
心はまだズタズタだったけど。
こうしてあたしは、一人で歩き始めることとなった。
バイト先はさくら堂書店。
何を隠そう、おばさんはここの店長だった。
「ここではあんたは他人だからね。
甘やかしたりはしないよ。」
そうおばさんに念を押され
あたしもその方がめんどくさくなくていいと
了承して、今に至る。
だから、雄輔さんも片桐さんも
あたしが店長と親戚だとは知らない。




