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さくら咲く  作者: みほ
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37/110

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翌日もおばさんはやってきた。


「さ、どうだい今朝の気分は。」


「疲れました・・・」


「まだ何にもしてないのに?」


「ええ・・・」




正直、ぐっすり眠れたせいか、


気分は少しすっきりしている。


しかし、やる気なんてそうそう起きるもんじゃなかった。




「親にいつまでも心配かけてちゃいけないよ。


どうだい、また一人暮らししてみちゃ。」




実は、実家での暮らしに少々気づまりを感じていた頃だった。


親にいつまで世話になっているのも気が引ける。


だけど、また人間関係を築いて行くだけのエネルギーが


あたしにはなかった。


それに不安だった。




「バイトなら務まるんじゃないか?


それともそれさえ無理かい?」




バイト・・・?


時間内、自分の仕事だけやってればいい?


保証もない代わりに制約もない。


それなら・・・・




こうしてあたしはバイトを始めることにし、


家を再び出て一人暮らしを始めた。




人間らしく生きていくために。


心はまだズタズタだったけど。






こうしてあたしは、一人で歩き始めることとなった。




バイト先はさくら堂書店。


何を隠そう、おばさんはここの店長だった。




「ここではあんたは他人だからね。


甘やかしたりはしないよ。」


そうおばさんに念を押され


あたしもその方がめんどくさくなくていいと


了承して、今に至る。


だから、雄輔さんも片桐さんも


あたしが店長と親戚だとは知らない。




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