第九十二話 能力解析終わり?なんかスゲー見覚えがあるな!?
本日一話目。
昨晩投稿できなかったのは作者が深夜に起きれなかったせいです。
珍しい事もあるもんだ…
結論。この能力チート。
多少の制約はあるものの、それさえなんとかできれば何でも出来る。
それが、調べた結果だった。この能力を使えば、木の枝を振ってカマイタチを出すことも、この前のように攻撃を反射する事も出来る。
この能力の特徴としては、触れた物に機能や性質をつけられる。また、つけた機能や能力を消す事ができる。
機能や性質をつけるときは触れる必要があるが、消す時には触れる必要は無い。
ただし、この能力を使えるのは物だけで、人間、獣など、植物以外の生きているものには使えない。
また、機能と性質の違いだが、機能は発動条件(念じる、触れるなど)を設定する必要があり、性質は発動条件を設定する必要が無い。
あと、昨日は能力を使う際、わざわざどんな機能をつけるかを言っていたが、どんな昨日や性質にするかを言う必要は無い。
とまあこんな感じだろうか。これだけ分かれば充分だろう。
しかし、これ本当に何でも出来るな…ひょっとしたらこの能力で…男に戻れる…かも…しれな…い…?
…その手があったか!よし!希望が見えてきた!では早速…
「ルーマー!大変だよーー!」
と思っていたらキャビが突然叫びながらこっちに走ってきた。
「あれ?さっきまでここに…」
「え?聞いてなかったの?あたし達は暇だから森を散歩してるって、さっき言ったじゃん。」
…能力を調べるのに夢中になりすぎて全く聞いてなかった。というか三人ともいなくなってるし。
「ゴメン、全く聞いてなかった。それで、他の二人は?」
「ああ!そうだった!!さっきあっちでなんか黒焦げになってるところがあったの!二人ともそこにいるよ!」
…黒焦げになってるところか。なんかものすごく身に覚えがあるな…
「…案内してもらって良いですか?能力調べるのも終わりましたし。」
そういや、さっき演技率が0%に近かったな。気をつけんと。
「いいよ!こっち!!」
俺はやたら元気なキャビに付いて行った。いつもの事とはいえ、ホントに元気だな…
「ここよ!」
「…ここ…ですか…」
連れてこられた場所には見覚えがあった。
うん、間違い無い。俺たちが昨日ドンパチ(主にストーカーが)してたところだ。
そこには、キャビの言っていた通り、タカミもリセスもいた。
「ルーマも来たみたいね。」
「あれ?どうしたんですか?固まっちゃって?」
「い、いや、ものすごーく見覚えがあって…まるで昨日ストーカーと戦った場所みたいだなー、と。」
「…これ、ルーマがやったの?」
「正確にはストーカーが、ですがね。能力使って反射したんですよ。」
「……反射?」
「…なんでもありですね。ルーマの能力は…」
「しかも、さっき聞いた話によると、それで代償無しなんだよね…」
どうやらタカミは、しっかり能力について聞いていたらしい。と思ったら、聞きたくも無い声が聞こえた。
「おう!昨日ぶりだねぇ!!」
犯人は現場に現れる、とはよく言ったものだ。出てきたのは、昨日のストーカーである。
「あの人誰?」
「ここをこんな事にした犯人です。」
「要するにストーカーって事よね…」
「なら遠慮は無しで良いんですね?」
「おいおい、犯人はソッチの方だろ?白々しいにも程があるよ。」
と、それはこっちの台詞だと言おうとしたところで、気づいた。
アイツが詰め寄ってんのリセスじゃん。




