第九十三話 人違い乙?奴に隠し事は通じない!?
二話目。
今~私の~ねが~い事が~
かな~う~な~らば~じか~んがほし~い
…ハァ……
「あの…私、ルーマじゃないんですが…」
「ふん!この俺がそんな嘘にだまされると思うのか!?答えはノーだ!!」
だます気は無かったんだけどだまされてるね。思いっきり。
「ノーはノーでもノットノーか。なるほど。」
「君は何を言って…ん?な!?なんでルーマが二人もいるんだ!?」
「だから、私はルーマじゃ…」
「黙っていろ!!ええい、どういうことだ…」
そう言って、ストーカーは完全に自分の世界へと入り込んでしまった。
「…どうしますか?」
「こんな奴なんか無視して、帰りましょう。」
わざわざ元の世界に帰ってくるまで待つ理由も無い。だったらもう無視して帰ればいいんじゃね?
と言う考えの下、俺たちはブツブツ言うストーカーを無視して帰って行った。
「わかったぞ!ルーマは分身の術が…って、ん?」
ルーマ達が立ち去ってしばらく経ち、ストーカーはようやく元の世界に帰ってきた。
しかし、そこには誰もいなかった。
「おい、どこにいったんだよ…そうか!隠れてやがるんだな!こっちは分かってんだぞ!出て来い!」
全然分かっていない。そもそもルーマ達は既に帰路についている。だから呼びかけても出てくるわけが無い。
というか、仮に隠れていたとしても、その呼びかけで出て来る訳が無い。
「おい!返事をしろ!!そして出て来い!!」
だからでてこねーっつーの。
ストーカーはしばらく叫び続け、その後巡回していた狩人に捕まったとさ。無様なもんだ…
『止まれルーマ…いや、高壁守。』
「!?」
三人と帰っていると、突然どこかからか声が聞こえた。
俺の正体がばれた!?てか、この声は…
「世界の意思か!?」
「?どうしたの?」
『…今、この声は高壁守以外には届いていない。だから他の三人にばれる心配はしなくても良い。あと、念じてくれればこちらに伝わるから、念じてくれるだけで良い。』
(オーケー、わかった。)
「ねえ、どうしたの?」
「なんでもないです。あと、急用を思い出したから、先に帰っててください。」
演技にも慣れてきたな…と思いつつ、三人を先に帰した。
(…よし、三人は帰った。で、何の用だ?)
『ああ、君に伝える事があってね。君の能力が二つあることに関してだ。』
(やっぱり、能力が二つあるとマズイ事が?)
『いや、君自身には何も無い。だが、それを他の誰かに知られ、伝わっていくのは良くない。』
(どういうことだ?)
『能力が派生して、元々あった能力が発展したような能力に目覚める事は珍しくも無い。だが、君の持っている二つの能力は違う。
全く関連性が無い。そういった例は全く無いわけでもないが、珍しい事例なのだ。』
(…まあ、とにかく他の奴らに、俺が…ルーマが高壁守だと言う事をばれないようにすればいいんだろ?)
『当たらずしも遠からず、だな。ばれても世の中に知れ渡らなければ、それで良い。
もっとも、ばれてもいいが、その時は今までと同じ生活が出来ると思わないでくれ。』
(…わかった。あと、二つくらい質問があるんだが。)
『なにかな?』
(何で俺が女になってる事が分かったのかと、何で女になってから能力が使えなかったのかという事だ。)
俺は気になった事二つを聞いてみた。
一応補足すると、()内は守が念じた内容です。
分かりづらくてすいません。




