第百話 嘘つき大会続行?ボロは出たのか!?
五話目!
百話、キターーーーー!!!
ついに百話目だ!やったぜ!!
あ、書くの忘れてました。九十八話と九十九話の”昼食”ですが、正しくは”夕食”でした。お詫びして、訂正します。
6/17 誤字修正。
「で、俺はここでどうしたか。簡単だ。奴らが近寄ってくる前に、障壁をせり上げて、上に移動したんだ。そんで、奴らは追ってこなくなった。
まあ、追えなかったんだろうが。そのまま空中に障壁で道をつくって、近場の村に移動した。だが、その村には…」
「その村には?」
「…何も無かった。特に何も無い、フツーの村だった。…ただ一点を除いてな。」
「一点?」
「ああ。俺が捕まった組織の奴らがうろうろしてたんだ。どうやら、能力持ちの奴らを捜してたらしい。そこの村人の話によるとな。俺が捕まったのも、俺が能力持ちだったからだろう。俺が脱走してた事を知ってか知らずか、そこの奴らは俺に襲ってくることはなかった。」
「え?なのに、何でそこに組織の奴らがいると?」
「その事は、また後でな。それで、その時は夜も遅かったし、さっさと寝ることにしたんだ。無論、障壁で小屋を創ってな。
その翌日。俺は壁を叩く音で眼が覚めた。何かな~と思って障壁小屋の鍵を開けたとたんに、外から大勢の人が小屋になだれ込んできたんだ。
そんで、障壁を急いで消して、なだれ込んだ奴らを見てみると、中には昨日外を歩いてた村の奴らもいた。だから気付けたんだ。」
「な、なるほど…それで、どうなったの?」
「言うまでもなく、逃げた。伸びる障壁に乗ってな。そんで、全速力で逃げて…逃げて…逃げて行ったら…木にぶつかって…気を失って…それで…」
「おい、どうした?」
くそっ!ついに考えが浮かばなくなってきた…!考えろ…考えるんだ俺!!
「気がついたらまた牢屋にいた。壁が舗装されてたが。」
「逆戻りかよ!?」
「ザッツライトーんで、また同じように脱走と。」
「組織の奴らは学習しないのか?」
「しなくて助かったのは事実だから、そこに感謝するっきゃない。それで、俺はもっと別の村に逃げたんだ。その村が…なんと!スタッド村の隣のラーメン食った町だったんだ!!その村に着いて、思い出したんだ。父さんの言葉をな。『どれだけ心配したのか分かっているのか!?』だったっけか?まあ、それで俺は手紙を書いたんだ。紙を買う金はラーメン屋のお使いの時に、荷物を届けた先の人にもらってた金を使った。でも、手紙を渡そうとして、思ったんだ。あの組織をそのままにして良いのかってな。んで、その日は手紙の内容を書くのに時間を使って、後は寝た。その翌日に、どうすっかな~と思ってたら、ルーマが歩いてたから、ルーマに手紙を渡して、さっさとけりをつける!ってことで、敵の本拠地に行ったんだ。まあ、目標が自ら近付いて来たら、向かってくるよな?それを気合と能力で物理的に跳ね除けて、奴らの基地にでっかい障壁を落としてやったんだ。中にいる人は全員俺の捕獲に出て、返り討ちにされたって行ってたしな。んで、割と早く終わったから、帰ってきて今に至る、と。」
「……いろいろあったのね~…」
「……」
皆は各々、違った感想を漏らしていた。上手く騙せた様だ。前回は騙せなかったが、恐らく今回はルーマの演技を続けた事で、演技力が上がったのだろう。
ちなみに、ここまで突っ込んでいたのはほぼ太郎だ。あとは俊太とかギーナとか。
しかし、皆が感心している中で、父さんだけは違った。さっきから黙っている。そして、言った。
「守。お前がいなくなっていた期間は、四日だったよな?お前の話では三日しか経ってなかったんだが。」
「……………あ、そ、それは…まあ、少し、と言うかかなり端折ってたからな。」
「…ならいいが。まあ、明日の訓練を無しにする免罪符にはならんぞ。」
「ちくしょおおおおおおおお!!!」
俺は明日、地獄の訓練をする事は、運命付けられているらしい。……ハァ………




