↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

44/82

閑話


 テグウ神官様、ルを連れたダと、久々の再会。


「おい、人質のくせになんか、元気そうじゃないか?」


 思わずと言った風で、ダが言った。


「人間、することが多いとそんなものです」


 テーブルの上に何やら書類を広げている。

 そもそも、紙だとかペンだとか、読み書きができない人々の村のどこから出てきたのか。

 突っ込みどころは多い。


「で、その様子だと、コピペ大神官はつかまらなかったのですね」

「すまねえ」


「けっこう。素人である村人相手にろくに抵抗もしなかった時点で、あてにはしていません」

「……」


「しかも、ルさんは獣人町で足止めをされていたとか」

「……」


「そんなルさんにぴったりのお仕事があります。獣人町へ戻って、酒瓶づくりを学んできてください。あ、メモ用紙は差し上げます」

「え」


「作った酒を売るとなると容れ物はかかせませんからね。もちろん、回復の泉の水も小瓶に入れて、『奇跡の水』として売り出します」

「誰が買うんだ、そんな物」


「売りに行くんですよ。ルさんが」

「……俺が?!」


 何で、俺が商人の真似事を。

 そもそも、何処へ売りに行くというのか。

 シャン村やガリオン村でもお守り替わり・薬代わりに買う人はいるだろうが……。


 ルは考えた。


 そもそも、彼らだって金をさほど持っていない。物々交換が主流だ。


「売るのが主目的ではないんだな」

 ダが確信したように言った。


「ここには、売るほどの泉の水があるのだという、いわば宣伝だ」


「売るのだって、大事な目的ですよ?」

 心外な、とテグウ神官は眉を上げる。


「お金はいくらあっても困りませんからね。ダさんはルさんを送って行ったあと、一度戻って、神殿にバーカウンターを作るのを手伝ってくださいね」


「は?」



 神殿にバーカウンター?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。