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中国共産党中央政治局拡大会議の決議の要点 (一九五一年二月十八日)

 これは、毛沢東同志が中国共産党中央のために起草した党内通達である。



 二月中旬、党中央は、各中央局員任者の参加する政治局会議をひらき、諸般の重要問題について討議した。ここに、決議の要点を次のとおり通達する。


       一 二十二ヵ月の準備工作


 「準備三年、計画的な経済建設十年」という考え方を、省・市クラス以上の幹部に徹底させるべきである。いまのところ、準備期間はまだ二十ニヵ月あるが、各方面でその仕事に力をいれなくてはならない。


       二 抗米援朝の宣伝教育運動


 全国的な範囲でひきつづきこの運動をすすめなくてはならない。すでに推進中のところではその強化につとめ、まだ推進していないところではその普及をはかり、全国各地で一人のこらずこの教育をうけるようにしなくてはならない。


       三 土地改革


 1、農繁期には、一律に停止して、経験を総括する。

 2、今年度の豊作をかちとる。

 3、県の農民代表者会議と講習会に依拠する。

 4、積極的に条件をつくりだす。条件がまだそなわっていないばあいには、いついかなるところでも無理押ししてはならない。

 5、土地改革をやり終えたら、ただちに生産と教育の二大活動に移る。

 6、敷金①を分割返済させるという華東地方のやり方に同意する。

 7、不法な拷問はやらないほうが有利である、と農民に勧告する。

 8、土地改革後は、区と郷の数をふやし、その行政範囲を縮小する。


       四 反革命鎮圧

 1、死刑に処するばあいは、一般に、大衆の同意を得なくてはならす、民主人士にも関与させなくてはならない。

 2、厳格に規制し、むちゃなやり方、まちがったやり方をしてはいけない。

 3、「中層」〔1〕に注意をはらい、留用人員と新採用の知識分子のなかにひそむ反革命分子を慎重に粛清する。

 4、「内層」に注意をはらい、党内にもぐりこんでいる反革命分子を慎重に粛清し、機密保持に万全を期する。

 5、なお、幹部に教育をほどこすとともに、幹部を支持しなくてはならない。


       五 都市工作


 1、中央局、分局、省・市・区党委員会は、それぞれ、ことしじゅうに都市工作会議を二回ひらかなくてはならない。議題は党中央の通達したとおりとし、これをテーマとする報告を、二回、中央に提出する。

 2、都市工作にたいする党委員会の指導をつよめ、七期二中総の決議を実行する。

 3、幹部に教育をほどこして、労働者階級に依拠する考え方をはっきりさせる。

 4、工場では、生産計画の達成を中心に据えて、党組織、管理部門、労働組合、青年団の工作にたいする党の統一指導を実行する。

 5、増産をふまえて、労働者の生活を逐次改善するよう努力する。

 6、都市建設の計画では、生産のため、労働者のため、という観点をつらぬくべきである。

 7、全国総工会と上級の各労働組合は、下部組織の具体的問題の解決に重点をおくべきである。

 8、党委員会と労働組合は、典型例の創造に力をいれ、これをすみやかに各地へ普及させるべきである。


       六 整党と党建設


 1、わが党は偉大な、光栄ある、正しい党である――これが主要な面である。このことを確認するとともに、各クラスの幹部にはっきり説明しておかなくてはならない。しかし、問題は存在するので、整頓しなくてはならず、新解放区の党建設には慎重な態度でのぞまなくてはならない。この面についても、はっきり説明しておく必要がある。

 2、整党と党建設は、ともに党中央と各中央局のきびしい統制のもとにおこなうべきで、下部組織が勝手な行動をとってはならない。

 3、離党は三年間でやり終えるべきである。その段どりはつぎのとおり――すなわち、一年の時間(一九五一年)をかけて、共産党員たるものはどうあるべきかについての教育を普遍的におこない、それによってすべての党員に共産党員としての基準をはっきりわきまえさせるとともに、また、組織担当の活動家を養成する。同時に、典型づくりをすすめる。そのあと、この経験にもとづいて整党をおこなうのであるが、都市では一九五一年にはじめてもよい。整党にあたっては、まず「第四部類の人」〔2〕を除名する。そのあと「第二部類の人」と「第三部類の人」とを区別し、そのうち教育したあとも確かに党員としての条件にあわない者には、離党を勧告する。ただし、これらの者もかならず自由意思で離党するようにさせ、その感情を害してはならず、一九四八年のような「重石おもしを取りのぞく」〔3〕やり方をくりかえしてはならない。

 4、都市と新解放区での党建設は、慎重にすすめる方針をとるべきである。都市では、産業労働者のなかで党組織をつくることに重点をおく。農村では、土地改革を終えてから、教育の結果、党員の条件をそなえるようになった者を入党させ、党の支部をつくらせるべきである。最初の二年間、農村党支部の人数は一般に十人をこえてはならない。都市、農村をとわず、党の教育をうけいれる意思のある積極分子にたいしては、共産党員たる者はどうあるべきかについての教育をおこない、この教育のあと、確かに党員としての条件にあう者を入党させるべきである。


       七 統一戦線工作


 1、中央局、分局、省・中・区党委員会は、それぞれ一九五一年に二回、会議を開いて、統一戦線工作を討議し、これをテーマとする報告を、二回、党中央に提出してもらいたい。

 2、統一戦線工作をなぜ強化しなくてはならないのか、その理由を幹部にはっきり説明すべきである。

 3、知識分子、工商業者、宗教家、民主政党、民主人士については、反帝・反封建を基礎としてかれらを結集し、かれらに教育をほどこさなくてはならない。

 4、各少数民族のなかでしんけんに仕事をする。区域自治を実行することと、少数民族自身の幹部を養成することは、二つの中心任務である。


       八 整風


 年に一度、冬季に整風をおこなう。期間は短くすべきである。その任務は仕事を点検し、仕事の経験を総括して、成績をのはし、欠点や誤りをただし、それによって幹部を教育することである。




〔注〕

〔1〕 反革命鎮圧の仕事は、外層、中層、内層の三つにわけられる。「外層」の粛清とは社会のなかにひそみかくれている反革命分子の粛清、「中層」の粛清とはわが軍事機関や政府機関内部にもぐりこんでいる反革命分子の粛清、「内層」の粛清とはわが党内にもぐりこんでいる反革命分子の粛清をそれぞれさす。

〔2〕 一九五一年の整党のときは、党員を四つの部類にわけた。つまり、一、党員としての条件がそなわっている者、二、党員としての条件が完全にはそなわっていないか、またはかなりひどい欠点をもっていて、思想を改造し、自覚を高める必要のある者、三、党員としての条件がそなわっていない消極的な渚後分子、四、党内にもぐりこんだ階級的異分子、裏切り者、投機分子、堕落変質分子など。

〔3〕 「重石を取りのぞく」というのは、一九四八年、解放区の土地改革と整党のさいに、劉少奇が提起したものである。広範な農村幹部は農民をおさえつける「重石」であると中傷して、これらの幹部を解任、除名しようとした。

〔訳注〕

① 解放前、農民が地主から土地を借りるばあい、かなりの額の敷金を前払いして借地権をえた。そこで、土地改革のとき、農民は地主に敷金を返すよう要求した。これを敷金の返済という。そのさい、工商業を兼営している地主や、敷金を一度に返済する力のないその他の地主には、敷金を分割して返すのを認めた。

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