中国人民解放軍布告 (一九四九年四月二十五日)
国民党反動派はすでに和平条件をうけいれることを拒否し、反民族的、反人民的な犯罪的な戦争の立場を固執している。全国人民は、人民解放軍がすみやかに国民党反動派を消滅することを望んでいる。われわれはすでに人民解放軍にたいして、勇躍前進し、あえて抵抗するいっさいの国民党反動軍隊を消滅し、あくまで悪事を悔いあらためないいっさいの戦争犯罪人を逮捕し、全国人民を解放し、中国の領土の保全と主権の独立をまもり、全国人民の渇望する真の統一を実現するよう命令した。人民解放軍のいくところ、どこでも、各界の人民がこれに協力されるよう切望する。ここに、八ヵ条の公約を発表し、わが全人民とともにこれを守ることを約束するものである。
(一)全人民の生命財産を保護する。各界の人民は、階級、信仰、職業のいかんにかかわりなく、すべて秩序をたもち、人民解放軍に協力する態度をとるよう希望する。人民解放軍は、各界人民と協力する態度をとる。機に乗じて攪乱、略奪または破壊をおこなう反革命分子またはその他の破壊分子は、かならず厳重に処罰する。
(二)民族資本の工業、商業、農業、牧畜業を保護する。私営の工場、商店、銀行、倉庫、船舶、埠頭、農場、牧場などはすべて、侵害されないよう、一律にこれを保護する。各業種の従業員が従来どおり生産に従事し、各種の商店が従来どおり営業することを望む。
(三)官僚資本を没収する。国民党反動政府と大宮隙分子の経営する工場、商店、銀行、倉庫、船舶、埠頭、鉄道、郵便、電信、電力、電話、上水道、農場、牧場などはすべて、人民政府がこれを接収する。そのなかに、もし工業、商業、農業、牧畜業を経営する民族資本家の持ち株がはいっていて、調査の結果それが確かめられれば、その株の所有権は認められる。官僚資本の企業に勤務するものはすべて、人民政府が接収するまで、もとどおり勤務をつづけ、責任をもって資産、機械、図表、帳簿、保存書類などの保護にあたり、点検と接収を持たなければならない。それらを保護するうえで功績のあったものは表彰し、それを怠り、破壊したものは処罰する。ひきつづき勤務することを望むものはすべて、人民政府が接収したのち、路頭にまよわないように、能力におうじた仕事につかせる。
(四)すべての公立私立の学校、病院、文化・教育機関、体育施設、その他いっさいの公益事業を保護する。これらの機関に勤務するものはすべて、従来どおり勤務するよう望む。人民解放軍はこれらのものが侵害されないよう、一律にこれを保護する。
(五)あくまで悪事を悔いあらためない戦争犯罪人と重大な罪をおかした極悪の反革命分子をのぞき、国民党の中央、省、市、県の各級政府の大小の官吏、「国民大会」の代表、立法委員、監察委員、参議員、警察要員、区・鎮・郷・保・甲の要員は、武器をもって抵抗したり破壊の陰謀をたくらんだりしないかぎり、人民解放軍と人民政府はこれを捕虜にしたり逮捕したり侮辱したりしない。上記の人びとはそれぞれ安んじて職務にたずさわり、人民解放軍と人民政府の命令にしたがい、責任をもって各機関の資産、保存書類などの保護にあたり、接収・処理を待つようにしなければならない。これらの人びとのうち、なにかの技能があり、重大な反動行為や重大な悪質行為のないものは、人民政府が個々にこれを採用する。機に乗じて破壊、窃盗、不正をはたらいたり、公金、公物、保存書類をもって逃亡するかひき渡しを拒んだりするものは、これを処罰する。
(六)都市と農村の治安を確保し、社会の秩序を安定させる目的のために、浮浪兵はすべてその土地の人民解放軍または人民政府に出頭して投降すべきである。みずから出頭して投降し、しかも所有する武器を差しだしたものは、すべてこれを追究しない。出頭しないもの、武器を隠匿したものは、これを逮捕し、取り調べる。これらの者をかくまって届け出ないものは、しかるべき処分をうける。
(七)農村における封建的土地折有制度は不合理であり、廃止すべきである。ただし、その制度の廃止は、準備をととのえ、段どりをおっておくなわなければならない。一般的にいって、まず小作料と利子の引き下げをおこない、そのあとで土地の分配をおこなうべきであり、本腰をいれた土地問題の解決は、人民解放軍がはいり、かなり長いあいだ活動したのちでなければ日程にのぼすことはできない。農民大衆は組織化され、人民解放軍に協力して各種の初歩的な改革の仕事をすすめなければならない。それと同時に、耕作にはげんで、農業生産のいまの水準を低下させないようにし、その後、しだいにこれを高めていって、農民の生活を改善し、都市の人民に商品食糧を供給するようにする。都市の土地と家屋は、農村の土地問題と同様に処理してはならない。
(八)外国人居留民の生命財産の安全を保護する。すべての外国人居留民は、安心して生業にはげみ、秩序をたもつよう希望する。すべての外国人居留民は、諜報活動をおこなったり、中国の民族独立の事業と人民解放の事業に反対する行為にでたり、中国の戦争犯罪人、反革命分子およびその他の犯罪人をかばったりしてはならず、人民解放軍と人民政府の法令を守るべきである。さもなければ、人民解放軍と人民政府から法的制裁をうける。
人民解放軍は、規律は厳正、売り買いは公正であり、民間のものは針一本、糸一すじもみだりに取ることは許されない。わが全人民はすべて安心して生活し、生業にはげむよう、また、けっして、かるがるしく流言を信じてさわぎたてることのないよう希望する。以上、布告する。
中国人民革命軍事委員会主席 毛沢東
中国人民解放軍総司令 朱徳




