三大規律・八項注意をあらためて公布することについての中国人民解放軍総司令部の訓令 (一九四七年十月十日)
一、わが軍の三大規律・八項注意は長年実施されてきたが〔1〕、その内容は各地、各軍によって多少ちがっている。いま統一した規定をもうけ、あらためて公布する。これを基準として、徹底した教育をおこない、厳格に執行するようのぞむ。そのほかの注意すべき事項については、各地、各軍の最高指導者が、具体的な状況にもとづいて、若干の項目をもうけ、命令の形で施行してよい。
二、三大規律はつぎのとおりである。
(一)いっさいの行動は指揮にしたがう
(二)大衆のものは針一本、糸一すじも取らない
(三)いっさいの鹵獲品は公のものとする
三、八項注意はつぎのとおりである。
(一)言葉づかいはおだやかに
(二)売り買いは公正に
(三)借りたものは返す
(四)こわしたものは弁償する
(五)人をなぐったり、ののしったりしない
(六)農作物をあらさない
(七)婦人をからかわない
(八)捕虜を虐待しない
〔注〕
〔1〕 三大規律・八項注意は、毛沢東同志が第二次回内革命戦争の時期に中国労農赤軍のためにさだめた規律である。これらの規律はかつて、赤軍の政治工作の重要な内容をなしたもので、人民軍隊の建設、軍隊内部の関係の正しい処理、人民大衆との団結、捕虜にたいする人民軍隊の正しい政策の確立などの面で偉大な役割をはたした。毛沢東同志は、赤軍創設の当初から、大衆に接するばあい言葉づかいはおだやかに、売り買いは公正に、人夫を拉致しない、人をなぐらない、人をののしらない、ということを部隊に要求した。一九二八年の春、労農赤軍が井岡山にいたころ、毛沢東同志は、第一、行動は指揮にしたがう、第二、労働者、農民のものはなに一つ取らない、第三、土豪から取りあげたものは公のものとする、という三項目の規律をさだめた。一九二八年の夏にはさらに、一、寝るために借りた戸板はもとどおりはめておく、二、寝るために借りたわらはもとどおりくくっておく、三、言葉づかいはおだやかに、四、売り買いは公正に、五、借りたものは返す、六、こわしたものは弁償する、という六つの注意事項をかかげた。一九二九年以後、毛沢東同志はさらに、三大規律のうちの「労働者、農民のものはなに一つ取らない」を「大衆のものは針一本、糸一すじも取らない」にあらため、「土豪から取りあげたものは公のものとする」を「調達した金は公のものとする」にあらため、その後また、「いっさいの鹵獲品は公のものとする」にあらためた。また、六つの注意事項については、「入浴は婦人の目にふれないところで」と「捕虜の私物に手をつけない」の二項をくわえた。こうして三大規律・八項注意となったのである。




