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魔女探偵事務所
ーー某日。
魔女探偵事務所に記念すべき第一回目の依頼が届いた。
「初めましてっ、魔女探偵事務所の事務所長兼、探偵のアルテミスです。それで、ご用件は?
……ふむふむ……なるほど…。この子を探して欲しいのね」
差し出された写真に写っていたのは、まだ六歳くらいの小さい女の子。
「じゃあ、お支払いは寿命40年分ね」
「……まいどっ」
* * *
町外れのボロボロの小屋。庭の雑草は枯れきっていて、その上悪臭も酷い。
そんな小屋の扉を開けると出迎えてくれるのは、魔女の姿をした可憐な美少女と、黒猫のルシフェル。
「ようこそ、魔女探偵事務所へ。どんな依頼でも、受付中だよっ。……ん、依頼料?お金じゃなくって、寿命とか記憶かな……」
「……え、依頼が来るのかって?もちろん。邪悪な魔女に縋ってでも解決したい問題が来るんだよ」
アルテミスは椅子から立ち上がる。
ーーすると、ドアベルが「カラン」と音を鳴らす。
ルシフェルが扉の前に立ち、お客さんを出迎えた時、アルテミスは言った。
『ようこそ、魔女探偵事務所へ』




