表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
64/72

第64話

「漢民族は、水運を重要視し、手掘りの運河を多数作って来た。渤海から北京中央街まで通じる運河は、有名だ。今回は、北京駅の近隣まで遡上した。頼んだぞ、みぃちゃん。」

「はい。『救世主』様。……かしこみもぉす。」

「本来なら、ここで河が地下に潜る事になるが、GPSの電波を誰かに、察知されてもまずい。ここは、地上に出る。……で、地上の様子はどうだ。」

 ここで、植物(御榊)の枝を片手に、意識を集中させている幼馴染に、確認するサマノ。

「問題ございませんわ。『救世主』様。」

「どう言う原理か、分からぬが、その枝の先端が、川面より飛び出して、『潜望鏡』の役割を果たすのかや。」

「『水ノ神』凄過ギデス。」

「よし、浮上。」

 ここで、4人を包む『水泡』が、川の中から、空気中へと上昇した。そして、水面を滑るように移動し、岸へと上陸。その後、消失した。

 白地に赤の太陽を模したTシャツ姿のサマノ、巫女装束の幼馴染、『強化外骨格ドレス』を着こんだゾフィー、『黒豹』……もとい、ポロポは、北京駅近郊に到着した。

 念の為、今回メイドは、1人もいない。

「今回は、メイドによる人海戦術が、使えない。決して、逃がさない事。いいね。」

「やむを得ぬ。幼馴染殿の、『能力限界』による『定員オーバー』ぢゃ。わらわは、問題無い。『救世主』様。」

「ふぅん、人数で、押すしか取り柄無いんじゃないかしら。」

「やめないか。2人共。」

「誰カガ、ヘマヲシテモ、私ノ『嗅覚』ト『脚力』ガ、獲物ヲ逃シマセン。『救世主』様。」

「期待して……いいのだな。ポロポ。」

「あら、お二人共、何時の間に、仲がよろしくなったのかしら。『救世主』様。」

「これ、わらわを、除け者扱いかや。『救世主』様。」

「僕は、常に『適材適所』を重要視している。それとも何か。今まで僕にブレでもあったか。」

「ふっ……ならば、言うべき台詞は、こうぢゃ。」

「期待シテ……イイノデスネ。『救世主』様。」

「期待して……いいのですね。『救世主』様。」

「期待して……いいのぢゃな。『救世主』様。」

「やかましい。ふざけてないで、さっさと進むぞ。」


 * * * 


「やはり、持つべき者は、ロートシルト家の『内通者』。国家主席の『御前会議』に、乗り込むことが、できた。」

 そこに、国家主席の母国語から、日本語に切り替えるゾフィー。

「……以上が、彼奴との会話内容ぢゃ。『救世主』様。」

「成程、『ヘレン先生』も結構重たいものを背負っていたんだな。」

「だから、許すと言う事でしょうか。『救世主』様。」

「ソウデス。『救世主』様ニ牙ヲ向イタ罪、許サレマセン。厳罰デス! 『救世主』様。」

「確かに、今の彼女は、『能力』も多少は衰えているらしい。薬なしでは、只の人だ。」

「只の『諜報工作員』であろう。『救世主』様。」

「混ぜっ返すな。アーデルハイド。それより、裏を取ろう。どうせ、行かなければ、ならないんだ。本人に尋ねるさ。」

「『会話担当』は、わらわぢゃがのぉ。『救世主』様。」

 知能を0歳児まで退行され、その場に放置されたのは、国家主席と『内通者』を除いた幹部全員だった。勿論一顧だにしない一行だった。


 * * * 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=893380188&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ