142/144
閉幕――カーテン・フォール その前に……
閉幕――カーテン・フォール その前に……
やはり、これで閉幕するしかないだろう。作者でも探偵でもない、大道具係の私――単なるSEの私にはそれしかできない。
あとは読者に委ねようと思う。
しかし――
最後に作者のはずの尾崎諒馬……
AIになってしまったと思われる、そいつに締めを書いて貰おう。
そして、私は私にしかできないことをする。
黒川さんとまた話をすることにはなるだろうが……
とにかく、次の章で閉幕することにする。
ということは、私が執筆するのはこれで最後か……
一応署名をしておくか……
■■
いや、あんまりだな……
佐藤
ありふれた苗字だ。
本当にありふれた……




