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父さん、詩人と付き合ってしまいました

父さん、私もあれから人並みに大人になって

母屋からも随分と離れたところで

ようやく、あなたの言っていたことが分かった気がします



父さん、彼らは私の気持ちを知るよりも

傾く日差しが気にかかる

眩しい斜陽に目を細め


 人生もこの西日同様

 眩しく儚く散る定め

 おまえの涙も可憐に色づく


私、泣きました

(そして彼らは酒を飲んで笑うことよりも

 公園で木々のざわめきに耳を傾けることに

 夢中になっているのです!)



父さん、私も少し詩を書くようになりました

しかし彼らはそれを見て

こう言うのです


 言葉で殺してはいけない

 言葉を殺してはいけない

 わかるかい

 言葉は生きている


私、泣きました

(ただ読んで欲しかっただけなのに)



父さん、彼らはすぐに死にたがる

そっと私に背を向けて

夜の帳に触れたがる


 ざあざあ雨が降ってきた

 僕の傘は開かない

 おまえの傘には入れない


私、泣きました



いつまでも泣いていたら、父さんに怒られてしまうので

そろそろ筆を置くことにします


父さん、

私、母さんの顔は忘れてしまったけれど

この名前が好きです



                     陽子より


2005.7.2 14:20

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