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タワゴト  作者: 星野星華
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ループ

類は友を呼ぶ。

何にでもすぐに依存してしまう私には、私に依存する男しか寄ってこなかった。

それは時にカラダであり、時にお金であり、優しさであり、甘さだった。

私は優しかった。"優しい"というのは、つまり甘いということ。

一人でいられない、常に何かに依存する私にとって、彼氏に嫌われるのは死ぬほどの苦しみだった。

だからカラダを求められれば脚を開き、お金を求められれば財布を開く。

必要ならば、心も開く。

体を売ったお金を男に渡し、その男にはタダで体を許した。

男にお金を渡すために働いた。

私のお金に依存する男に、私は依存した。

この頃、パチンコ依存症から解放された。

私はまた男に依存していた。

私に依存する男の気持ちを、理解できた。

私は便利だった。

それでも良かった。

一人になりたくない。抱きしめてくれる人がほしい。頭を優しく撫でてくれる人がほしい。

誰でもよかった。

依存する気持ちに、終わりがないことを知った。

死にたいと思うようになった。

死にたいと思いながら、愛されたいと望んだ。

死にたいと思いながら、誰かと生きたかった。

私は矛盾の塊だ。

何に依存しているのか、何もかもがなくなっては困るものばかりで、自分でもどうしたらいいのかわからなくなっていた。

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