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カノンのカルデラ  作者: ジェノヴァnovel


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26/26

第26話 ロキのサラとソフィアへの想い

     

      ソフィアサイド



     私とカノンはアヤノにやっと

    会うことができて、三鷹総合病院を

    出て、ようやく岐路につくことが

    できた。


     私はロキから渡された手紙が

    すごく気になってた。


     病院のロビーを出た所で

    安長院長に渡されたのだ


     私は懐のポケットから

    封筒を取り出し4つ折りにされてる

    お手紙を開いた。


     私とあろう者がなんだか

    ドキドキした。私は、まだアヤノと

    親しかった時に、彼女が孤児院ラピスの

    院長先生となった時に、


     よく遊びに行ったものだ。

    そして可愛らしい院の子供たちと

    遊んであげたりしたものだ。


     あの孤児院ラピスはもともとは

    立石建設の従業員の子供達の

    為に、アヤノの母親のサトミが

    作ってあげたものだ。


     そして私が資金的に全面的に

    協力してあげた。


     そうすることによって私とアヤノは

    サトミがカルデラで行方不明に

    なるまでは親友のままだったが。


     その時、ロキもサラもラピスに

    いた孤児だった。しかしロキは16歳に

    なった2年前に、姿を消したのだ


     当初、ロキもサラも、両親が

    カルデラで行方不明になったことで

    私を恨んでいたが、私はロキと

    いろいろと話すうちに親しくはなれた。

    サラともだ。そしてサラの実の兄

    直埼司【ナオサキツカサ】は18歳の

    誕生日を迎えて、翌年の3月に

    ラピスを卒業した。


     サラとロキとツカサは3人で

    よく一緒に行動をしていたんだ。


     私はそのような懐かしい思い出に

    浸りながらロキがくれたお手紙を

    開いた。ロキは素敵な男性だった。

    病院では、みんなにラブレターなんて

    言われてひやかされたが、今の

    スマホとかがある時代


     わざわざ自筆で、そのような

    手紙を好きな人に渡したりする

    習慣も、ラブレターという表現も

    自然となくなったが、しかし

    もらうとやはり嬉しいものだ


     しかしそれは、ラブレターなんかで

    なくて、ロキがあるメッセージを

    私に知らせようとしてくれてたようだ。

    

     私が手紙を手に取り読みだすと

    カノンが私の体に寄りかかり

    覗き込んだ



ソフィア「・・・・・・・・!!」


カノン「・・あっ・・」


ソフィア「・・なに見てるのよ?カノン」


カノン「・・あっ ごめん。」


ソフィア「・・もう、またあなたは

     そうやって、いやらしい顔を

     して!!もおお!!」


カノン「・・ご ごめん、でも

    いいなあ、ソフィアちゃんは

    男性からそのような直筆の

    ラブレターのようなものを

    貰えて。」


ソフィア「・・あのねえ、これはそういう

     ものじゃないのよ。それに

     なにくっついてるのよ。

     離れなさい!!」


     

     私は両手で左側にいたカノンを

    押しのけた、カノンの体は

    プニプニしてて柔らかかった

    【プ二、ドシン】



カノン「・・あああ、痛い。」


ソフィア「・・お手紙を覗いたらダメよ

     私がいいと言うまで、窓の

     外を見ていなさい!、分かった?」


カノン「・・分ったわよ。もう。」



    私は今度こそ落ち着いてロキからの

   手紙を読むことができた


    その手紙の内容はこうだった




    【親愛なるソフィアへ、


     まず初めに、俺はある組織から

    依頼されて、病院にいた君を

    狙撃して殺そうとしたことは

    謝りたい、すまなかった。


     俺は両親がカルデラで行方不明に

    なったことと、天鵬山の頂上に

    ソフィアパレスのような

    巨大な建造物を作って

    何かしようとしている、ホロロバと

    君に対する恨みと不信感から今回の

    殺しの依頼を引き受けたのだ。 


     3人の病院に現れた刺客の

    少年たちと俺は面識はなかった。

    ただ、闇の組織からの指示に従った

    だけだ。


     俺は君が、俺の両親にした

    ことだけでなく

    俺の大切な人だったサラまで

    ホロロバに引き込んだ君が

    許せなかった。、


     だが、君にエネルギー波で

    迎撃された後、俺を追って、例の

    タワーマンションに現れたサラの

    生き生きとした輝いた目を見て、

    考えが変わったんだ。


     ソフィアはサラを秘書と

    ボディーガードにしたのは、彼女を

    捨て石にするのではなくそばに置いて、

    見守ってあげる為なのだと。


     だから俺はこんな手紙を書く

    気になったのだ。


     では、本題にはいるが、俺が今までに、

    入手した闇の組織の情報を君に伝える。

    

     最初になぜ、黒幕が君の命を狙ったのかは

    ホロロバの現会長である君を消せば、

    君が独断で行ってるソフィアパレスの

    建設を中止に追い込めるからだ。


     その後、本当のホロロバの最高指導者

    のクリストファー・フォード・ヘルゼンと

    ある交渉する為だ。


     それが俺がこれまでに

    掴んだ情報の一つだ。

    

     俺に指示を出したのは、

    闇の組織に雇われたただの指示役だ、

    おそらくそいつも

    闇の組織のことや、黒幕の正体は

    知らないだろう、そうやって彼らは

    10人くらい、捨て石にできる

    指示役の連鎖を作っている。


     そしてその指示役や病院に現れた

    刺客の少年達は、自身が持つ

    悪意を利用されて、洗脳されて

    自身の意思では動いていないと

    思われるのだ。


     俺も指示役から、そのような

    マインドコントロールのような

    処置をうけたのだ。


     だが俺は一般人の少年らと違い

    裏の世界に生きるプロだ。


     その指示役が持ってたマニュアル

    通りには改造できなかった。

    

     俺は自分自身の意思で今回の

    犯行を実行したのだ。そして

    掴んだ重要な情報だが



     闇の組織の黒幕の正体が分かる方法は

    一つだけ、あると思うのだ。それを教える。

    

     それはその闇の組織はある

    大手企業にある命令を

    出したらしいのだ。


     それは、世界中の市場に出回ってる

    ホロロバの株の過半数を

    購入してかき集めて、ホロロバの経営権を

    取得してカルデラ内の事業を

    全て中止させようとしてるらしい。


     だからソフィアはまずその

    ホロロバの株をかき集めようと

    している大手企業を探せばいい

    今は分からないが、時がたてば

    必ず浮上しるだろうから。

     


     そしてその株価を過半数、集めようと

    している大手企業のトップを確保して

    口を割らせれば、闇の組織の黒幕の

    正体はつかめると思う。


     君がクリストファーの意見を

    聞かずに独断で強大な

    ソフィアパレスの建設などを

    行った為にホロロバの過半数以上もの

    株価を売却して資金としたのがことの発端

    ではあったが、


     しかし君は深いお考えがあって

    ソフィアパレスの建設を始めたことは

    俺はもう理解している。

   

     俺は、体の傷が癒えたら、一つだけ

    見えた黒幕の姿を追って奴を仕留める

    ことにした。それが君に対する

    償いとサラの幸せのためだと思って。


     サラのことを宜しく頼む。

    君は本当は誰よりも心が綺麗で

    優しい娘だと分かったから、サラの

    ことを、託すのだ。

     

     闇の組織はこれからも未成年の

    刺客たちを洗脳して襲わせてくる

    だろうから。そいつらから

    守ってやって欲しい。


    俺が、好きになったもう

    一人の娘 ソフィア。


     ロキ  】



     私は手紙を読み終えた

    そして震える手で手紙を四つ折り

    にして丁重に封筒にしまうと

    ショルダーバックにしまった。



ソフィア「・・ロキ・・ありがとう。

     グスン、うええええ。」



     カノンが私の顔を見た。



カノン「・・ソフィアちゃん、どうしたの?

    泣いてるの?」


ソフィア「・・グスン、え!?

     いや、何でもないのよ。」



     私は慌てて腕で、涙を

    拭った。その私の様子を

    右側の助手席にいたサラが

    じいっと目を細めて見ていた。


     そして助手席から後ろ側の

    ドアを開いて体面になってる

    席に腰かけてテーブルに

    手を置いて私の顔を

    見た。



ソフィア「・・んん?、サラ・・」


サラ 「・・・・・・・・・」



    サラは少し怒ったような表情で

   何も言わずに右手をテーブルに置いて

   手のひらを広げた。


    おそらくロキの手紙を見せろと

   言いたいようだ。 


    私は指示もなく勝手に

   真ん中の向かいになってる

   座敷に腰かけて、怒ったような

   目で私を見ながら右手を

   広げて、そのお手紙を

   よこしなさい、とでも

   言いたそうなサラの態度に

   少しカチンときた。


    私は険しい表情ででサラの

   差し出してる右手首を掴んで

   叱った。



ソフィア「・・この手は何なの?

     サラ!!・・」


サラ 「・・私にも見せてくれませんか?

    ロキからのお手紙。」



    私はサラの要求を否定した。

   そして掴んでたサラの手首を

   サラに投げつけるようにして

   振り払って彼女に言った。



ソフィア「・・あなたは、会長である

     この私に、指図をしたわね。」


サラ 「・・・・・・・」



    サラは反抗的な目を止めずに

   何も言わずにただ私をじっと

   見つめてた、いや睨んでたと

   言った方がいいようだ。


    カノンが険悪な雰囲気に

   なってる私とサラの間に

   取りなすようにして入った



カノン「・・ねえ、喧嘩は止めようよ

    ソフィアちゃんにサラちゃんも。」



    私はカノンに言った



ソフィア「・・カノンは少し黙って

     いなさい、これは部下の

     教育のことでもあるからね。」


カノン「・・んん・・」


サラ 「・・・・・・・・」



    私はサラに言った



ソフィア「・・命令よサラ、あなたは

     元の助手席に早く戻りなさい。

     分った?」


    サラは悲しそうな表情で

   言った



サラ 「・・嫌です、ロキのお手紙を、

    私にも見せて下さい・

    グスン。」


ソフィア「・・サラ・・私に嫌と言って

     首にされなかったホロロバの

     社員はいないわ。それでも

     このお手紙を読みたいと

     言うのね?」


サラ 「・・はい、グスン、私、

    ロキと一緒にいたいから。」

    グスン、いままでお世話に

    なりました

    ソフィア様・・」


カノン「・・サラちゃん。」



    サラは涙を流しながら

   セーラ服の懐から辞表を

   取り出してテーブルに置いた。


    サラはいつでも私の秘書を

   辞めてもいいように辞表を

   用意して持ち歩いてたようだ


    ふざけやがって、サラの

   やつ、今まで、あれほどにも

   可愛がってあげたのに。


    まあ、私の秘書となった

   娘はこれまでたくさんいたが

   みんな続かずに辞めていったが。

   サラはまだ14歳の幼い娘

   でもあるのだ。


    感情だけで動いてしまう

   ことだってあるのだ。 


    私のような曲がった性格の

   女の子には誰もついて

   来られないのもある。

   

    おそらくこのサラも、 

   そのことは自分に原因が

   あることは分かっていたが


    しかし私はサラが大好きだったので

   私から離れて欲しくなかった


    私はサラがテーブルに置いた

   辞表を手に取った。悲しそうに。



ソフィア「・・分かったわ。あなたが

     決めたことなら、もう

     引き留められないわね。

     あなたの希望通りに

     退社を受理してあげるわ。」


サラ 「・・では、早くロキの

    お手紙を。」


ソフィア「・・・・・・・・・」



     私はサラが差し出した

    辞表をバラバラに破って

    団子のように丸めて

    彼女の胸に投げつけた。



サラ 「・・・キャアアア、何するの

    ですか?」


ソフィア「・・グスン、サラ・・

     あなたまで私から離れる

     というのね。」


サラ 「・・ソ、ソフィア様・・」



    カノンがサラの手を握って

   言ってくれた



カノン「・・ねえ、サラちゃん、

    私からもお願いするけど

    ソフィアちゃんと一緒に

    いてあげてよ、ね。」


サラ 「・・でも、私はどうしても

    ロキのお手紙を読みたいから。

    グスン。」



    カノンは私に提案した



カノン「・・じゃあ、こうすれば

    いいじゃないの?

    今回だけ特別にサラちゃんに

    お手紙を読ませてあげて

    会社も首にしないって

    ことでね?、どうかな?

    ソフィアちゃん。」


サラ 「・・ソフィア様・・」


ソフィア「・・・・・・・」



     私はカノンの提案を

    受け入れることにした

    


ソフィア「・・分かったわ。今回の

     サラの反逆罪はなかった

     ことにしてあげるから、

     お手紙を見せてあげるから

     これからも、私の

     秘書とボディーガードを

     務めてくれるかしら?

     サラ。」


サラ 「・・は はい、嬉しいです

    そしてソフィア様の気持ちも

    考えずに、酷いことを言って

    すみませんでした。」


   

     私は一言だけ彼女に

    言った



ソフィア「・・これだけはあなたに

     言っておくけど、

     ロキが私にお手紙を書いて

     くれたのは私のこと信頼して

     くれてるからということ、

     忘れないでね?」


サラ 「・・どういうことですか?」


ソフィア「・・お手紙というのは

     書いた人の気持ちが

     込められてるわ、それを

     誰かに見せるということは

     その人の気持ちを踏みにじる

     ことでもあると言うことを

     憶えておいてね、サラ。グスン」


サラ 「・・はい、仰る通りです。

    それでも、私。ロキの・・」


ソフィア「・・・・・・・・」



     私はロキのお手紙が

    入ってる封筒をテーブルに

    置いた。


     サラはその封筒を申し訳

    なさそうに受け取った。



ソフィア「・・そのロキのお手紙は

     今夜、あなたの仕事が

     終わった後で、自分の部屋で

     一人で読むといいわ。」


サラ 「・・はい、そう致します。

    ソフィア様のお気持ちも

    考えずに、逆らったりして

    すみませんでした。」


ソフィア「・・もういいのよ、さあ

     助手席に戻りなさい。サラ。」


サラ 「・・はい・・グスン

    では。」



ソフィア「・・・・・・・・・・」



     サラはドアを開いて

    右側の助手席に戻った


     カノンが私の左腕を

    抱いてくれた。私は

    カノンの腕に頬を埋めた。


     高野が私に言った



高野 「・・会長、カノン様の屋敷に

    まもなく到着します。」


ソフィア「・・そのようね、。」


   

     私たちはカノンの屋敷に

    到着した。


     森林公園沿いの太い幹線道路

    沿いにカノンの屋敷はあった


     その東側が唯一のお隣の

    峰路光樹というカノンの

    幼馴染でもあり兄のように

    親しくしてる21歳の男の子の

    家があった。


     大きな家ではあったが

    庶民風の家だ。


     カノンが私に言った



カノン「・・あれ、ミツキはまだ帰って

    いないようね。彼の車が

    ないわ。」


ソフィア「・・ああ、あなたの彼氏の

     ような人のことね。」


カノン「・・まあ、彼氏というより

    幼馴染のお兄ちゃんって

    所だけどね。」



ソフィア「・・・・・・・・・・」



     高野が降りてカノンがいる

    左側のドアを開いた


     私はカノンに言った



ソフィア「・・今日はいろいろと私に

     付き合ってくれてありがとうね。

     学校の屋上や、病院では

     怖い思いもしたし、いろいろと

     疲れたようだし、ゆっくりと

     休むのよ、じゃあ降りなさい

     カノン。」


    

     しかし、カノンは少し寂しそうに

    言った



カノン「・・せっかく私のうちまで

    来たのだから、ソフィアちゃん

    うち初めてだし、ちょっと

    よって行ってよ。

    高野さんもサラちゃんも一緒に

    どうかな?」


ソフィア「・・んん、でもねえ、私って

     ホロロバの会長だし

     いろいろと忙しいのだけどね。」


カノン「・・そんなこと言わずにさあ

    ちょっとだけね?」


ソフィア「・・じゃ じゃあせっかくだから

     少しだけ、お邪魔するわ。」


カノン「・・やったあ。」



     私と部下の高野とサラは

    少しカノンの屋敷にお邪魔

    することにした。


     高野はカノンの誘導で、

    屋敷のゲートをくぐって

    少し進んで、駐車場に

    リムジンを止めた。


     私たちはカノンの屋敷に

    入ってリビングに腰かけた。

   

      

    

    

    

   

    

     

    

      

    

   


     

 


     


     

    

   


 

    


     

   

   


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